新入社員の営業。
毎日1件のペースで家にも回ってくる。
ピンポーン。
知らない人だ。
面倒だから、ダンナに任せる。
というか、俺が出てしまうと弄(いじ)りまくってしょうがないから。
「はーい。」
「○○という会社ですが、資料をお持ちしましたのでご説明させてください。」
目でどうしたらいいか伺ってくるダンナ。
「はっきり断るべし。」
目で送り返す。
「必要ありませんので結構です。」
いや、その断り方は違う。
「結構です」は、肯定とも否定ともとれる言葉だ。
「資料がありますので、せめてお玄関口でも説明させて下さい。」
ほらやっぱりついてくる。
「結構ですじゃないよ。不要だよ。」
横槍アドバイス。
「必要ありませんので、不要です。」
「資料がありますので、せめてお玄関口でも説明させて下さい。」
おぉ、聞いてないフリで同じセリフを言ってきた。
時間が勿体無いから、ここからは強く返す。アイコンタクトを送る。
「必要ないから、帰ってください。」
「失礼しました。」
やっと消えた営業の女性。
昨夜。
ダンナは携帯で何か調べている。
「何、見てるのー?」
「営業の上手な断り方。」
「面白い方法ある?」
「あったよ。さっき来た人とかだったら、『資料あるならポストに入れといて』や、『自分が押し売りされたらどう思う?』っていう方法もあるんだって。」
「ふーん。自分もされたらいやだもんねぇ。それは一理あるわ。」
でも、そこで終わらないのが性格の悪い俺。
今朝、銀行へ車検代を振り込みに、第一地方銀行に行った。
運悪くキャッシュカードが手元に無かったから、振込伝票を書いて順番待ち。
早々と順番が回ってきた。
窓口担当は新卒入社しました的な男の子の社員。
あぁ。時間かかりそう。
とか思っていたが、案外早く処理してもらえた。
「ありがとうございましたー。」
「○○様、2~3分お時間ありますか?」
きた・・・営業だ。
「時間ないの。ごめんね。」
次に行かないといけない所があったから。本当に時間なかったんだよ。
「わかりました。またのご来店お待ちしております。」
すり抜けて、いろいろ駆け回って夕方。
知らない番号から電話が鳴る。
「○○様でしょうか?」
ここで「はい、そうです」とか言ったら当たり前の様にばれてしまうから、名乗らないのが鉄則。
「どなた様?」
「今朝、対応させていただきました、○○銀行の○○です。」
今朝の対応中、名札を見てたからすぐに分かった。ここらへん大事。誰が対応していたのか、覚えておくと後々便利。
「あぁ。今朝はありがとねぇ。で、なんか不備でもあった?」
「いや、実は今お時間ありますでしょうか?」
あぁ、営業ね。しょうがないなぁ。相手の電話料金だし、話だけ聞こうかなぁ。
パソコン片手間で対応する。
「いいよ。どんなお話?」
「インターネットバンキングという商品がございまして・・・。」
とりあえず、何も言わず相槌だけ打ちながら聞き流していく。
「どうでしょう、今朝の例で行きますと振込手数料も無料となる場合がございますが、検討されてみませんか?」
1分半喋らせたかなぁ。
もういいか。
「ごめーん。それよく知ってるー。仕事で使ってたから君より詳しいかもー。ネットバンキングって月額料かかるでしょ。メリットばっかりじゃないんだなぁ。今朝振り込んだのはたまたまだし。大概口振かクレカ、キャッシュカードだから、窓口なんてほとんど使わないんだって。」
「そうでしたか。」
「ごめんねー。というわけで入らないから。」
「分かりました。」
「そうがっかりしなさんな。新人営業大変だろうけど、がんばってー。で、どんな気分で営業するの?したことないから分かんないんだけど。気分だけでも教えて。」
あぁー、またいじめてる。
「自分の目標半分、お客さまの利便性半分って感じですかね。」
「おぉ。この正直物!なるほどねぇ。大変だねl。あぁ!そうそう!ってかこうやって電話してるのってヤバイよさー。振込伝票に書いた電話番号って不備のあった時の連絡ツールでしょ。営業には使わない方が、身の為会社の為だからねー。」
「あ、はい。申し訳ありませんでした。それでは失礼します。」
「はいはーい。またねー。」
いじめるつもりはないのに弄んでしまう、自分が怖い。
飛び込み営業って大変そうだわ。
俺、飛び込み営業なんて、死んでも絶対やらないわ~。
もし、飛び込みでやれって言われたとしても、商品のメリットよりデメリットを強調した方が良さそうな・・・?それを十分理解して貰った所で、メリットが引き立つような気がするんだけど。
どうなんだろ?
まぁ、自分の信用性から売らないとダメじゃないかなぁ?
扱うのは大事なお客さんのお金なんだしね。
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