2016年4月7日木曜日

151羽:後味の苦さ

午前8:30。

時折の豪雨の中、勉強会場へ車を走らせる。
9時始業。10分前到着の予定だ。

渋滞を避け、裏道を走る。

そして、久しぶりに見かけた。
バッグパッカーの姿。


彼は白色系外国人。
丸メガネがよく似合い、ジャン・レノを思わせた。

海外旅行にしては小ぶりのリュック。
右手に折り畳み傘を差し、左手に地図を持っていた。
そして、右往左往。
迷子か・・・

俺は、バッグパッカーの経験がある。
普通のリュック一つでタイに1週間旅行。
英語?そんなもん、どうにでもなる。
日常会話程度なら英語でも大丈夫。
ジェスチャーだけでも大体通じるもんだ。
彼も「日本語を少し話せれば大丈夫だろう」と思ったんだろう。
ただ、人に会えればだが。

見かけた場所は人通りが少ない。
駅が近くにあったが、なんせ裏道。
有名な観光スポットはあるものの、この雨では人がいない。


そこへ、スーツを着た若そうな男性が彼の前から歩いてきた。

車を徐行して様子見に入る。
何故か気になった。

彼が、スーツの男性に話しかけようとしたとき、あろうことかスーツの男性は差していた傘を自分の顔が見えないように覆い隠し、言葉をかけさせないようにしてすれ違っていった。

俺も徐行していたが、当に通り過ぎてしまった。

あのやり取り。許せない。
クソ日本人が。

彼が気がかりだ。
心配だ。

約1km走った所でUターン。
勉強会なんて、遅刻してもいい。
それより、彼が目的地に行けるように、この地の人を好きになってもらいたい。
その一心で戻った。

時間にして2、3分で戻ってきたが、彼は居なかった。
周辺を軽く走ってみたが見当たらない。

あぁ。


後悔先に立たず。

彼は目的地に着けたんだろうか。
彼と少しでも話してみて、どういう旅行をしてきたのか聞きたかった。

元バッグパッカーとして、仲間として助けてあげられなかった事に悔いる。
ちょっとした人の温かみで、旅の楽しみは大幅に変わるから。

スーツの男性も許せないが、俺もあの場で即決で話かけられなかった事に腹が立つ。

後味の悪い朝。
こんな朝は二度と迎えたくない。

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