2016年3月28日月曜日

141羽:縁~エン~

138羽からの続き。
僧侶との出会いに戻る。


「人」に自分を悟られるって恐い。
けれど、ずばり言われて気が抜けた。
精神の解放に近い感じ。

生まれたときから親に持たされていた道中お守りを無くしていた。
たまたま、ここ僧侶宅に1個だけ在庫が残っているという。
連れて来てくれた人の目当ては、予約されたそのお守りだった。
この僧侶は本物だから、間違いなく上物。

お守りは、5cmぐらいの手彫りの不動明王。

不動明王?
見た事がある・・・
高野山系列の寺に研修に行った事があることを思い出し、その話をしてみた。
「あそこは、偽者よ。儲かる為に彼は破門されてるから。」
そうだったのか・・・だから、あの研修は意味が無いと思ったんだ・・・


祈祷料込みで仏師手彫りの不動明王が3,500円・・・
安すぎる。

「貧乏払い屋なんだよ。3ヶ月待ちだから持ってて損はないよ。」
と自分で揶揄していたが、それは「善」でしかない。
即、希望した。


僧侶は、お守りに魂を送るべく祈祷を開始する。

声が痛烈に重い。
声の抑揚が痛い。
自然と目を閉じられ、頭を下げられ、お経に聞き入ってしまう。
左手に着けている魔除けの数珠が共鳴してるのか・・・
左手だけが、硬く拳を握ったまま開けない。
目を開けたい。けど開かない。開けられない。開けるのが恐い。状況を直視することが出来なかった。

肩が痛くなってきた頃合、祈祷が終わった。
何分かかったんだろう。
正座をしていた足が痺れているから、30分はかかったんだろうか。
体内時計が狂ったように時間があっという間に過ぎた。
そして、左手も開放された。

渡された、白檀香の不動明王のお守り。

直感が叫ぶ。
やばい、これ。
魔除けじゃない。
それ以上の力が入ってる。
想いが重い。


僧侶宅で軽くお茶を飲んで、お話をして帰宅。
その時はデカイのは感じなかったなぁ。
本番だけ出てくるんだろうか。

でも。
気に当てさせられた。
強すぎた。痛すぎた。
恐すぎた。
かなり疲れた。

数日経っても、あのデカイ何かの気がまだ纏わりついている。
もう恐くは無い。
優しく包まれている感じ。
これは安心感かな。

そして、鞄に入れているお守りは未だに重い。


同血のムスメを今度連れて行こう。
家に入る所から、相当嫌がるだろうな。


大野屋会でタンクが言っていた。
「俺さ、最近スカウトとか色んな話がよく出てくるんだけど、なんでかな?なんか自分ばっかりいい思いをして、後でツケが回ってこないだろうか?」
「kooちゃんは大丈夫やろ。右手でなんか触ってるでしょ。」
「うん~。ムスメの頭撫でたりとか。」
「人は左手で吸収して、右手で放出してるんだってよ。」
「あ~なるほど。左手でムスメの名前の力を貰っているから、良い出会いが生まれ続けるのか。で、右手でムスメを撫でるから、アイツは優しい女の子になってんのか~。不思議だなぁ。」

祈祷中、数珠が共鳴していたわけじゃなく、僧侶から「気」を貰っていたのか・・・
それにしても、がっつり握っていたから、貰いすぎてるような・・・
誰かにか渡さないと、貰いすぎも理不尽だ。
握手会しようかな。


こんな話、普通は信じないよなぁ。
でも、こういう話があるから、日常は奇跡の連続なんだろう。
日常で結ばれていく「縁」。 
不思議な出会いは、これからも続きそうだ。

縁 ~完~

0 件のコメント:

コメントを投稿