2016年3月27日日曜日

140羽:縁~よる~

139羽「縁~えにし~」からの続き。
小学校をピークに非現実的な事象が起きる事は減ってきてはいる。
しかし、厳格な僧侶と出会い性格から何まで素っ裸にされてしまった。
僧侶の言葉。
「太陽にあたりなさい。」
の意味が3月25日の飲み会で明らかになる。


3月25日。
かなり楽しみにしていた飲み会。
男4人組の会。その名は、
「大野屋会」。

昔、大野屋という格安の居酒屋チェーン店が市内に蔓延していた。
大卒から企業で働いた場所で出合った4人組み。
俺からすれば、先輩1人、後輩2人になるが、学年が同じ、仕事に対する姿勢が似ていると言う理由からなのか、いつのまにか4人で盛んに大野屋に飲みに行った。
大野屋会は出合ってから8、9年経つ。実際、同じ会社に籍を置いて別々の部署だったが共に仕事をしていたのは2、3年しかない。
1人を残し、皆が退職。それぞれの道を歩き今に至る。

今はない、大野屋。
本当は俺らの拠点である大野屋で開催したかったが、それは時代に抗えないところ。
潰れる所は潰れるからしょうがない。
バーでの飲み会となった。


いきなりのバー。
長く話が出来て、程ほどに酒が飲めればそれでいい。
2人は仕事の都合上遅れるという事で、俺とタンクの二人で「大野屋会」が始まる。

まずは、お互いの近況報告から。

「こいつが長男でこいつが次男。」
写真を見せて教えてくれるタンク。
「へぇ~もう小学校2年か・・・で、次男が4歳ねぇ・・・」
子供の成長が裏付けるように、歳を重ねている事を実感する。

タンクの長男は大野屋会の中で一番初めに生まれた赤ちゃん。
「73羽:ネイビー&ベイビー」で登場するネイビー。こいつも大野屋会会員。
ネイビーの提案でクリスタル林檎を長男へプレゼントした事を覚えている。
林檎には生年月日、名前、生まれたときの体重を彫ってもらい、タンクの家で出産祝いをした。

「長男ね、あの時の俺らの事を覚えてるみたいで、林檎を大事に机に置いてるんだって。」
「マジか!?そりゃ、送ったほうも嬉しいよ。」
「さっきまで遊んでたんだけど、飲みに行くって言ったら怒られてよぉ。でも大野屋会のメンバーだって言ったら、『あ~だったらいってらっしゃい』って見送られたよ。あの時の出産祝いの話や、当時の家の間取りを生まれて数ヶ月の赤ちゃんが覚えてるって言うから、不思議だよなぁ。」
「あのこと覚えてんのか?記憶力凄いな!」
「半端ないよ。でも、その反動なのかな。発達障害と自閉症を持ってるんだよねぇ。」
「そうかぁ・・・でも写真見る限り普通だぞ。特に次男は強い顔してんな。でも優しいやつだな、次男は。長男は頭良さそうだけどなぁ。」
「うん?わかんの?そうなんだって、さっき長男はタブレット使って、ダンボール切り出して舞台セット作って映画撮影してたよ。」
「大掛かりな。やるねぇ。とても障害者には見えんよ。俺らが小さい時ってこんなん普通だったろ。」
「だな。俺もあんま意識してないから、最近はなんとかかんとか病名つけるからな。」
「あぁ。じっとしてられないヤツとかに病名付けたりとかね。昔はよくあったのになぁ。」
「って、kooちゃん写真だけで、性格とかわかんの?」
「なんとなく。信じるか信じないかなんだけど、この前凄い僧侶に会ってさ・・・」
かくかくしかじかで、未記載分を含め僧侶との話をあらいざらい話した。

「あぁ、そういう話、あるよね。俺もあるわ。俺の気みたいなオーラみたいな大きさって。」
言われる前に、
「こんくらいだろ?」
手を肩幅より大きめに広げて説明してみる。
「正解。そんぐらいなんよ。」
「いや、十分俺よかでかいから。俺は肩幅ぐらいだもんなぁ。ネイビーはタンクと同じぐらいの大きさかなぁ。Sちゃんは・・・ちゃんと話さないとわかんないんだよね。って、タンクはオレンジなんだな。」
「お!俺、パワーストーン屋さんで太陽って言われたよ。色が見えるの?」
「いや、感じるだけ。あぁ、あの僧侶が言った太陽とは、お前か・・・なるほど・・・」
「無茶苦茶、俺ら信じられない話してんぞ。」
「でもあるんだからしょうがないし。」
「だよな。あるよなぁ。」
「ネイビーはやっぱり青より深い青だよさ。あぁ、あいつは空か水系統なのか。」
「kooちゃんは?」
「俺は緑だから、木々みたいなもんかな。お前らから太陽の光と水を貰わないと生きていけないって所かなぁ。」
「じゃぁ、Sちゃんは?」
「それが、ちゃんと話をしないとわかんないんだよねぇ・・・」


スピリチュアルな話の途中でネイビーの登場。
「ちょうど、お前の話をしてたとこなんだって。」
「じゃぁ、とりあえず、久しぶりって事でかんぱーい。」
「で、俺の何?」
ネイビーの話。
「お前の色だよ。ネイビーは青よりも深い青だし、タンクと同じくらい大きいから今のままで大丈夫そうだけど。」
「俺、そういう話疎いんだけど。」
「普通、だよなぁ。」

用を足しに席を立つ。
用を足して鏡を見てみる。

あ、そういうことか。
着ていた服が象徴していた。
白のジャンバー、上からオレンジのダウンベスト。青のジーパン、シャツの色は薄い紫。
あんまりしないコーディネイト。色の組み合わせ。
って事は、オレンジのベストはタンク、青のジーパンはネイビー、そして、紫と白の混合色、薄い紫のシャツ・・・
これが、Sちゃんの色なのか・・・
俺が欲しいと思った色で集めた今日の服達。
そして、お互いを求め合った結果の飲み会。


Sちゃんの登場。
「久しぶりの大野屋会にかんぱーい。」
3度目の乾杯。
「ほんと久しぶりやね。」
「3年ぶりだってよ。」
話がタンクと話していた事から繰り返す。

そしてまた、スピリチュアルゾーンへ突入する事になる。
「で、Sちゃんは薄い紫なんだよ。紫と白が俺と同じくらい強いかなぁ。」
「そう言われても俺は疎いぞ。」
「だよな。性格は真面目、硬い、法を守る、厳格さ、かなぁ。そして、潔癖だろう。」
「ちょっ、なんでわかんだ!?」
「なんとなく。でしょ。」
「当たりすぎてこえーよ。そうだな、曲がった事嫌いだし、潔癖は間違いない。」
「でしょう。今のままで大丈夫よ。ちょっと今大変そうだけどね。」
聞いてしまった。
本当に大変そうだ。
巻かれない事を祈ろう。


24時過ぎ。解散の時間だった。
バーに約4時間少し滞在。楽しい時間はあっという間に過ぎる。
お店を後にし、思いついた。
「そういえば、この先にミニ四駆のお店があるんだって。50mのコースがあって、5秒台走るミニ四駆があるから見に行かない?」
「kooちゃん、明日卒園式だろ?いいのか?」
「大丈夫、大丈夫。」
「あー、俺んちは怒られるからパスだな~。」
タンク。

みんな家族がいる。
「そうだな。そしたらまた絶対飲もう。だから、帰って来いよ。」
「おう。」
「そんじゃ、またな。」
みんなで堅く握手を交わし解散となった。

お互いに敬意を持ち、考え方は豊富。だから、喧嘩じみた議論に発展する事もしばしばある。
それでも、バカ話も大有り。
これが本当の友達だと思う。

何年経っても崩れない「大野屋会」。
次回も数年後だろう。その時はSちゃん家でお泊りバーベキューがいいな。


不思議な事。
起こらないことの方が不思議なのかもしれない。
あの僧侶と出会ったこと。
それから、一昨日に至る飲み会。

偶然なのか。
必然なのか分からない。

あの僧侶に導かれた感は否めない。
そして、僧侶との話にはまだ続きがある。

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