得意な事は、歌にあわせ自己流の振り付けダンスと絵画。
そんなムスメでも知っている。
頑張れば、出来る喜びと達成感を。
昨年、ムスメの4歳の誕生日。
自転車を祖父母から買って貰った。
真冬だった為、当時はそこまで練習しなかった。
同年、春から夏にかけて。
ムスメのすぐに飽きる、集中できない性格を改善させる為、1週間だけ自転車の猛特訓を行った。
俺の教え方はかなり厳しい。
けれど、できればしっかり褒める。
16時過ぎに園に迎えに行き、何が何でも自転車をさせた。
相当、嫌がる時もあった。
けれど、ムスメは頑張った。
俺に着いて来てくれた。
おかげで、補助輪無しでの自転車走行が、近所で一番に運転できるようになった。
運動が苦手なムスメだが、努力した。
それが報われたときの、達成出来た時の笑顔は今でも忘れない。
今、ムスメの得意技は、高速スラローム。
S字の連続走行が無茶苦茶早い。
ハンドル操作と体重移動で、ペダルが地面に着きそうになるぐらいバンクさせて、走り曲がる。
ペダルが地面と接触すればこけるのは必死。
感覚で運転してんだろう。
俺の自転車暦は小学校低学年からだから、5歳でここまで出来るとは想像だにしなかった。
今は、片手運転の練習中。
意外とやるムスメ。
そして、新たな壁にぶち当たっている。
縄跳びが飛べない。
最初見たときは1回も飛べなかった。
体の動かし方を、筋肉の使うポイントとタイミングを、体を触りながら教える。
でも、直ぐに飽きる。
「このままできなくていいのか?小学校に上がっても、縄跳びからは逃げられない。悔しい思いをするのは自分だ。」
苦言を呈し、強制的に練習させた。
その甲斐があった。
1回飛んでは止まる。そしてまた縄を回して飛びなおす。
ゆっくりな縄跳び。
それが、連続で2回、3回と出来るようになってきた。
ムスメも連続記録が増えるたびにやる気が出てくる。
知っている、達成感が次の目標を少し高くしていく。
教えて3日目。
連続6回の縄跳びがゆっくりではあるが、できるようになってきた。
次の設定は、連続10回。
もう教えることはない。
感覚がついたから。
6回連続ができるようになって数分後、ついに連続10回飛びが出来るようになった。
俺は開いた口が塞がらなかった。
たまらなく喜ぶムスメ。
頭をポンポンして褒める。
やりゃぁ、できる。やらなければ、できない。
改めて覚えたはずだ。
同日。
公園へ遊びに行った。
誰もいない近くの公園。
サクラの木は4本ではなくて3本だった。
蕾も膨らみ、もうすぐ開花しそう。
花見酒が楽しみだ。
あ、近隣の人にアポを取って置かないと。
一目散にブランコへ駆け寄り、座って漕ぎ出す。
座って漕ぐだけじゃぁ飽きるはず。
課題を言う。
立ち漕ぎ。
恐怖が先行し、なかなか立てない。
ここは親の出番。
最初は少しだけ、支えてあげる。
「大丈夫、しっかり手の上から握っているから、堂々と立ってみろ。」
震えながらもどうにか立てた。
揺らし始める。
「こーわーいー。」
当たり前だ。初めては誰でも恐い。
「大丈夫。そしたら、手を強く握ったまま、後ろへ下がったら、膝を曲げてみて。」
恐怖を「膝を曲げる」という行動へ、意識をシフトさせてあげる。
恐怖を「膝を曲げる」という行動へ、意識をシフトさせてあげる。
ゆっくり、たまにタイミングはズレルが、確実に膝を曲げる。
加速していくブランコ。
「おーーーーー!!!」
来た。恐怖と楽しみの狭間の境地。
後一歩。
今度は俺の補助無しで立たせてみる。
「立つ」恐怖を克服し、すんなり立てた。
そして、自分で漕ぎ出す。
「こーわーいー、けど、たのしー♪」
できた。
立ち漕ぎの完成だ。
公園からの帰り際、もう一度自分からブランコへ。
勝手に立ち漕ぎして、満足して帰宅。
誰もが持っている、初めての恐怖。
けれど、やってみなければ、分からない。
できる可能性はある。
頑張るかどうか自分次第。
幼少じゃ、飽きやすいから、少し厳しくても続ける事を教える。
そして、出来た時の喜びを一緒に分かち合う、褒め合う。
今日、新しく出来るようになった、縄跳びとブランコの立ち漕ぎ。
感覚を開花させれば、子供はすぐに出来るようになる。
ムスメの挑戦はまだまだ続く。
俺は応援し支え続けよう。
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