2016年1月31日日曜日

84羽:俺称『アニ』。結婚おめでとう!

俺称『アニ』が昨日結婚披露宴を行い、二次会に誘われ参加した。
披露宴に参加させてもらえるかと思ったけど、同級生、会社関係が優先だから、やはりそこは違うようだ。
二次会に御呼ばれされたぐらいでも、良しと思う。
でも、俺には若干の嫉妬感はあったのかもしれない。


前々会社を辞めて5、6年経っているかなぁ。
名簿を見ると、記憶に有るような無いような・・・
2次会に参加した人達の三分の一は前々会社の人たち。

いわゆる、元古巣にも似た二次会へ突入した。


病気持ちはこういう所は苦手なんだ。
金髪だから浮く事は覚悟しているが、取り繕う事を止め、そのままの感想を言ってしまう。
治療の一貫だからしょうがないけど、たまに人を傷つけるような事も平気で話す。

入ってすぐ感じたアウェー感。
でも助かった。
当時のフットサルのメンバーであった勤続27年の統括、そして、勤続8年、契約社員時に家を買った空気の読めないピエロ(KYP)後輩と共にテーブルを囲む事に成功し、ゆっくり時が流れ始める。

久しぶりだったなぁ。

そして、相も変わらず「会社に戻ってきてよ。お願いだから。」の台詞。
「あ~、だから、戻らないって。だって病気完治してないし。」
会社という枠を超えてしまえば、『一』人として会話を楽しむ。敬語なんてサラサラ使う気も無い。

ってか、俺のどこがいいのだか。
テクはあっても今戻れば、かなりの問題児(?)だぞ。
ぶっ飛んだ夢みたいな構想をロジカルに説明するんだよ。
5、6年先を見据えて実働できるかできないかぐらいの訳の分からないシステムとか力説してたんだよ。会社を辞めた今になってそれは実働していることを知っている。いや、元ネタは俺が作ってんだけど。その功労者は上司に取られた。そういう話は勿論なんだが、やったこっちの評価は相応のレベルでしてもらったが、『実績』としてそこに名前を残して欲しかった。
0時や1時を越えるのは当たり前の会社に、よくもまぁ5年間も居たもんだ。若かったからか、それとも物理専攻出身者が全くの間逆世界の仕事に携わる事が新鮮だったのか。
今の職場環境は俺の居た時代とかけ離れ、かなり改善されているという。結局のところ俺の力説していた給与体制にも変わったらしい。

こんな恨めしい思い出話を垂らす、そんなヤツをどこの企業も欲しがらんだろう。
と、話し込む。


後から二人の男女に声を掛けられた。
ん~。
男性は覚えていたが、女性は・・・正直さっぱり覚えていない。
「kootっ君、久しぶり。金髪だったから全然分からなかったよ。」
「なんでまた金髪~?」
かくかくしかじかの説明をする。
「あ~大変だったね~。今はそう見えないけど~。」
「あぁ、だいぶ良くなったから。でも働く気は無いし、自分が何をしたいって今模索中ってとこ。」
「ふ~ん。わたしね・・・」
略。要するに、彼女は多分俺と同時期に寿退社をし、山奥で農家をやってるそうな。
『果物のネット通販』をしていると。

俺の好奇心に火がついた。
「なるほど。わざわざ、道の駅とかで足で買いに来る客より、流行のネット販売に転向か・・・それは、先が見えるね。」
「でしょー。農業という『形』を変えてみせるの。」
自信満々に語る。
っていうか、この人と当時はこんなに話ししてないよな。当時の彼女を思い出そうと必死に記憶を探るが続けて話してくる。

「卸すと値が落ちるから、直売でも高値で販売する方式でやってんだ。これが意外と軌道に乗ってきて、農家を目指す未来の人たちの指標、目標になってもらうの。」
「ほう。時代背景に合わせて、形を変えるってそういう事か。面白いね。それ、成功するよ、きっと。間違いなく、人は外に出ないで買い物する時代はもう目の前だから、先頭走ってってよ。見届けたいし。」
「彼女、昔はいつも冗談しか言ってなかったから、こんな真面目な話するの意外でしょ。」
隣の男性も割って入ってくる。
「いやー、当時はお世話になりました。ってか、これからもお世話してください。」
「じゃぁ、今度飲み行こっか?」
「是非是非。」

俺は深々と挨拶をし、去っていく二人を見届けた。


二次会恒例の抽選大会が始まった。
「あ~当たった試しないわ~。」
「当たらないよね~。俺どっちかって言えば、進行役だったし。」
「20番!はよ!20番!」
口々に年功序列で野次を飛ばしていくテーブル集団。

3番目ぐらいだったかな。
奇跡が起きた。
俺、初めて当たった。
腐るほどの二次会の幹事、参加する中で初めて当選した。
しかも、俺称『アニ』の二次会で。
「っよっしゃぁぁぁぁぁぁぁぁ!」
感極まって叫んでしまった。

どっと注目が集まる中、視線は無視して景品を受け取り席へ帰る際、新郎の同級生と思しき集団から声を掛けられる。
「おめでとう。よかったね。」
「あざーす。ってか、同級生だったら○○さん来てないですか?前にフットサルをよくやってたんで。」
「あー、隣だよ。」
「え?」
向き合うオッサン二人。
「○○さん?」
「そうだけど、誰だっけ?」
「ほら、フットサルでよく試合出てたじゃないですか?ここ見覚えありません?」
顔の中心に円を描く様に示す。
「あー!あの時の!いやー、外見だいぶかわったね。ってか、キャラも変わってなくない?」
「いや、昔からこうですけど。ほんと久しぶりです。会えて良かったー。たまにお店に行くんですよ。隣のだけど。チラって中を見るけど見当たらないから、中々入り辛くて。」
「今、走り回ってるからねぇ。今度、隣のお店に行くんだったら、まずうちから食べて、隣を食べる。んで、またうちで食べるのが通の食べ方だよ。」
「いや、そんなサンドイッチ方式できないし。」
「まぁ、ほんと来てよ。」
「だったらきっちりサービスしてもらいますからね。」
「シロップ多めで。」
「氷屋なんだから、氷盛ってよ。」

しゃっしゃ笑いながら、深くおじぎをして去った。


宴も竹縄で終わりが来た。

普通に楽しかったぁ。

精神的にギアアップした疲れと久しぶりに対人と楽しく話せたことを「ちょっとは普通になってきかな」と満足していると、また声を掛けられた。

「kootっ君久しぶり。誰か分かる?」
女性だった。
そして、やっぱり覚えてない。
「ん?覚えてないや。」
「○○だよ。あん時の○○とかでお世話になった。」
「あー!思い出した!ってか、こっちこそお世話になったよ。それよかそんな綺麗だったっけ?キャラも違わなくない?」
「君はチャライなぁ。私は、会社とプライベートは分けてんだよ。」
「そうなのか。知らなかった。だって、いつも黙々というか、シンシンとしてた感じがしてたんだけど。○○さんの普通ってそんなんなの?」
「何?その、シンシンって。初めて聞く日本語だわ。」
「なんつーの、ほら、一人でシュルシュルってしてたじゃん。」
「全然わかんない。」
「まぁ、分かんなくていいや。へぇー、年数経てば変わるんだねぇ。」
「いや、変わって無いから。変わったのはkootっ君の外見だよ。」
「あー、そこね。俺ちょっと病気でさ。色々あって、今はこんな感じ。間違ってもチャラくはないよ。」
「ふ~ん。」
「あ、コレ上げるよ。名刺代わりのキャラカード。それ読めば全部分かるよ。信じてる人にしか上げない超貴重品だから。」
「ふ~ん。」
「ふ~ん」を聞くたびに思い出してくる。こんなキャラだったわ。
「なんかあったら、連絡してね。あと、ちゃんと読んでよ。」
「あーい。」


今朝、楽しかった一夜の余韻を残しながら、爽快な朝を迎えた。
昨日の景品はムスメに開封させようと、未開封のままテーブルに置かれていた。

「はい、昨日のお土産。」
「やったー♪ありがと♪」
手っ取り早く開くと中には、『コップのフチ子 ULTRAS』。
でたぁ。フチ子。二度目の登場だよ。
フチ子に関しては収集欲をかきたてられないが、またフチ子と再会できてちょっと嬉しかった。

中身を空けると、パッケージに記載されていない形のフチ子さんが「こんにちわ」と出てきた。
二度目の奇跡が起こった。

謎のフチ子の正体は『シークレット』系。
名前は『ゴールのフチ子』と命名されている。
天に向かって指差す、サッカー界No.1の女神たる象徴。
日の丸を背負い、威風堂々たる後姿。


『アニ』、これは家宝に認定します。
そして、末永くお幸せに、家族共々これからもお付き合いを程ほどによろしくお願い申し上げます。




あとがき。
先頭切って走る自慢の農家さん。
『KURUSU Farm』
以下、参照URL。是非見てみて。
http://kurusu.org/kurusu_farm.htm


フットサル仲間の氷屋さん店主。
『(有)柳川氷室』
超有名だけど一応食べログ載せるね。
http://tabelog.com/kagoshima/A4601/A460101/46005440/

2016年1月30日土曜日

83羽:ムスメがエルメスを!?

噂のエルメスのアレをムスメに作らせる。

以下参照URL。
http://www.maisonhermes.jp/feature/584/

エルメス公式のペーパークラフトだ。

「エルメス ペーパークラフト」でググると出てくるから探してみて。


で、DLして印刷。
紙はインクジェット用の画用紙がお勧め。
印刷度合いは「綺麗」がお勧め。

ムスメに全てを任せて、工作させる。
途中、アドバイスはするが、一切手は加えない。

子供の指を動かす作業は集中力、創造力、動体能力の発達に繋がるのでやらせるだけやらせてみましょう。


子供の指で、集中して作業する事1時間。
多分、大人なら30分で工作は終了。



なんということでしょう。
たった2枚の画用紙から縦約10cm、幅約18cm、厚み約1cmのエルメスのポーチが完成です。
完全にエルメスが再現されています。
糊で作成したにも関らず、意外と強度はまずまず。
ハサミの扱いもまだ儘(まま)なら無いムスメでもこの完成度。

大人が作ればまだまだ高品質な物が出来ることでしょう。


俺なら、転写シートに印刷して白地の布に転写して裁縫するかな~。
それか、画用紙に印刷して「蝋塗り」か、車様の「クリアスプレー」で耐久力を上げて利用するかなー。

うん。
エルメス持って無いから作ってみよう。

是非、みなさんもお試しを!
一緒に作るの楽しいよ。

2016年1月29日金曜日

82羽:教えてkoot先生!

『政治と金の問題』はいつの時代も変わらない。
多分、終わりは来ない。

甘利明経済再生担当相が建設企業からの献金を受け閣僚を辞任だと。
詳細はニュースで見て。

俺が引っかかるのは、
「秘書によるずさんな政治資金の処理があったと認め・・・」
というココの秘書だ。

秘書、何やってんだ。
『党』って、『企業』って家族同然であるべきじゃないのだろうか?
仮に秘書が子供だと仮定したら、子供は親である甘利氏に「献金を受け取りました。どうしましょうか?」という相談はしないのだろうか。
『党』にホウレンソウはないのか?
プライドが邪魔させるのか?
だったら、プライドを捨てろよ。

安部首相は甘利氏本人の力量と人柄を信頼し、甘利明経済再生担当相の閣僚として任命しているはず。
裏の組織も勿論調べてから任命してはいるのだろうが、そんな『家族』の裏話なんて表に出ないだろう。

TPPにおける、「どちらかと言えば成功」と呼ばれる功績を収めた甘利氏を責めるべきではないと思う。勿論、任命責任を問われる首相も論外だ。
しかし、野党は黙っていられない。
それが、野党の仕事だからと言えばそうなのかも知れないが、「お前らの後ろ盾も気にしろよ。」と思うのは俺だけなのだろうか。

責めるべきは、秘書であり、東奔西走して結果を残した甘利氏ではない。

頼むから、税金を無駄にしないで欲しい。
国会を無駄な時間で割かないで欲しい。

そして企業もバカな献金はヤメロ。
贔屓(ひいき)して欲しいから、と昔の時代劇じゃあるまいし。
それこそ、親の脛(すね)齧(かじ)って生き残ってる様なもんじゃねぇか。
自力でやれよ。自力で考えろよ。自力で生き残れる知識と情報を身につけろよ。
資格だけが世の中じゃない。
頭を使え。考える葦なんだろ。

昔は昔。今は今。
時代は、世界規模を相手に動いてんだ。


『政治と金の問題』は、まさしく今昔物語として終わらない。
終わりは来ない。
というのが、俺の結論。



はい。ずっと愚痴りそうなので、落ち着かせて。
で、話は変わって、このコーナーでは読者からの質問に答えまーす。

けっこうな数の質問が来ましたので、まとめて発表します。


まずは、ペンネームMyaさんからの質問です。
「どうして、ニートになったんですか?」
はい、簡単。
答えは23羽を見てください。


次ー。
ペンネームさかえさんからの質問。
「75羽のダンナの怒り度合いは米だったのか?」
はい、これは脚色して5:5の怒り度合いに脚色しましたー。
そうしないと、ダンナに怒られるから。
実話は、俺の心配を突きつけた瞬間は8:2で『米』に対する怒り度合いが強かったでーす。
コレを書くと、多分、また怒られます。
ゴメン、ダンナ。


次。
ペンネームMyaさんからのまた質問です。
「脚色、毎日日記を書いてるんですか?」
えー、これは非常に難しい質問です。
脚色はダンナの怒り度合い程度を変更したぐらいです。
紛れもない事実。
それ以外は、脚色なしでーす。
あと、毎日日記書いてまーす。
意外と、疲れまーす。
でも、飽きてはないよー。


次ー。
ペンネームCさんからの質問です。
「ガチで銀魂好きなんだ。」
はい、その通ーり。
コミックは読んでないけどー、アニメはしっかり見てます。
今の将軍暗殺編も見てますよー。
ちなみに、コスプレ衣装は坂田銀時しか持ってませーん。
『洞爺湖』の木刀は、中2の時に作った木刀に文字を書き足してまーす。
俺の制服でーす。
あれを着て日記書いてまーす。(うそ)
あれを着てソファーに寝っころがって鼻くそほじりながらTVを見ると、かなり銀時気分味わえますよー。(まじ)


次の質問。
ペンネームゾンさんからの質問。
「タイトル背景の写真は合成ですか?」
はい、それは違います。
しっかり雪の吹雪く中、ダンナに撮ってもらいましたー。
がっつり冷えましたー。
いつもうちの庭で撮影してまーす。
向かい側の園庭から見えるので、撮影する時、たまに園内の子供達にバレてしまい、
「○○ちゃんの、パパー!!!!」
って声をかけられまーす。
かなーり羞恥プレイです。
ちなみに、このブログは携帯で見るのとパソコンで見るのと背景画像が違いまーす。
見てみてー。


次の質問。
ペンネームタラちゃんからの質問。
「kootって何て読むんですか?」
はい、俺にも分かりませーん。
ログレス時代のグルメンからは「こーちゃん」と呼ばれてました。
「コートさん」って呼ぶ人もいましたー。
ご自由に読んでOKでーす。


次の質問。
ペンネームこさかさんからの質問。
「この日記の終わりは、就職して終わって欲しいな。」
はい、無理ー。
そのオチは却下しまーす。
まだ、働けませーん。


今日は7つの質問に答えましたー。
はい、質問ある人はどうぞー。待ってまーす。
次回の質問コーナーでまとめて発表しまーす。

2016年1月28日木曜日

81羽:ムスメの初体験

初めてムスメを映画館に連れて行く。
巨大なスクリーンを初めて見たムスメは呆気にとられた後、興奮する様が可愛いすぎる。

見に行ったのは、『映画 妖怪ウォッチ エンマ大王と5つの物語だニャン!』。
以下、予告映像です。
https://www.youtube.com/watch?v=OHlX7R2ZfMw

前作の劇場版は自宅鑑賞。
元々自宅にはmarantzのアンプとBoseのスピーカーで7.1chの音像環境を整えていた。
本当はJBLのスピーカーがいいんだろうけど、置き場がないから妥協して構築。
そして、昨年の夏。
俺の退職金を叩いて100インチのスクリーンと4K対応のプロジェクターを購入。
普通は退職金を貯蓄に回すだろうが、男のロマンを渇望した俺はダンナから強引に許可を奪った。
そうして、自慢のリビングシアターを完成させた。

事あるごとに、家内でテレビを映画を楽しむ事が普通だった。

しかし、ムスメの誕生日を機に、映画館デビューをさせる。
『妖怪ウォッチ』なら俺も少しは見たことがあったからと言う理由で。


ネタバレはしません。

ムスメは興奮しきっていた。
声に出すは、暴れるは、で大忙し。
「ちょっと静かに。足、バタバタしない。」
その度に小声で制御する。

確かに、面白い。
俺も普通に楽しむ。
久しぶりの映画だから。

映画館での鑑賞は『劇場版 魔法少女まどか☆マギカ[新編] 叛逆の物語』を深夜にあった1回目放映以来。
実は、『まどマギ』の大ファンなのだ。
キャラクターは可愛いくせに、ストーリーは超グロテスク。
劇団イヌカレーの作る映像も歪んでいて最高。
そして、Kalafina、Clarisの悍(おぞ)ましく、時に切ない歌が、更に五感をザワザワさせてくれる。
当事者になれない傍観者という主人公の苦悩が恐ろしいまでに表現されている。

完全に虜にされた。
『まどマギ』が、アニメへの関心をより一層増加させた事は間違いない。


「お。知らないキャラクターが出てる。誰だ?」
妖怪ウォッチを見ながら考える。
最近見ていないから誰か解らない。
眼鏡をかけた女の子が妖怪ウォッチをつけて、妖怪と会話をしている。
「あれ~フミちゃんは?」
とか思いながら、第二のヒロインらしい台詞に耳を傾ける。

超絶早い口調。
長い台詞も感情に抑揚をつけて、早口で喋り通す。
超難度の感情の抑揚と台詞の長さ。
こんなの神業だ。
「声優は誰だ・・・すげー声優キャスティングしてんじゃねぇ?ってか、聞き覚えがあるような。」
思考を巡らすが、思い当たる名前が出てこない。

エンドロール。
目を凝らして、その声優の名前を見張る。

「ゆうきあおい?」
記憶を必死に辿る。
「あ!悠木碧さんだ!しかもケータ君は戸松遥さんだったのかよ。まじか。すげーなキャスティング。」

悠木碧さんは前述したまどマギの主人公『鹿目まどか』役。
4歳で芸能界デビュー。小5で『キノの旅』で声優界にデビューを果たし、歴代最年少19歳にして声優アワードを受賞した超大物声優。

戸松遥さんはソード・アート・オンライン(SAO)のヒロイン『結城明日奈』役。
今、SAOを読み、アニメを再度見直し中だから、声色の違いに驚きを隠せない。

その他声優も勿論大物揃い。
ここはネタバレになるから記述しない。

凄過ぎるキャスティング。
恐るべし妖怪ウォッチ。
LEVEL-5のやり方は賞賛に値する。
温故知新を上手く融合させた、新しいスタイルを生み出している。
こりゃぁ、放映最初の土日において観客動員数がスター・ウォーズに勝る訳だよ。


そして、声優業に対して改めて敬意を払う。
特に『悠木碧』さんには。
『キノの旅』を当時は見ていた。
切ない冒険、愛おしい空気感を醸し出していた。

それが、『まどマギ』で再会できたと思ったら、今度は『妖怪ウォッチ』で声を聴けるとは思いもしなかった。
どのキャラクターに於いても、同一人物が演じてるとは思えない。
感激以上の言葉は見つからない。

神業。

あぁ~、感動の1日だぁ。
浄化されたぁ。

今年の9月には劇場版『まどマギ』が放映される。
勿論1本目の放映に突入する気満々だ。
これに大いに期待している。
待ちきれない。
もう1回、アニメを見返すかな。


一方、ムスメはというと、映画の後半から集中力がなくなり、あくびをタラタラ、腕を上に伸ばしては、退屈そうにしていた。

やはり、まだまだガキだ。

一応感想を聞いてみた。
「どうだった?初めての映画館は?」
「うん~。面白かったけど、お話とかできないから、やっぱり家で見たほうがいい。」
「だよなぁ。パパもそう思う。じゃ、今度から家で見ようか?」
「うん♪」

家のリビングシアターはやっぱり異常なのかもしれない。
大枚を叩いた甲斐があった。


でも、『まどマギ』だけは、ムスメを実家に預けて見に行こう。

2016年1月27日水曜日

80羽:0.05%の可能性

最近、成績不振が続く。
FFメビウスの『バトルタワー第8弾【逆襲のスコーピオン(光・闇属性)】』が開始され、1週間以内にボスを何体狩ったかを競い合うイベント。

前回1638位
前々回1535位。

俺は、今現在50体を狩り順位は1490位。
残りタイムリミットは4日と8時間。

現在1位の人は174体を狩っている。
悔しい。

ゲーマーとして、無課金としてソロソロ厳しい状況になってきた。
ボスもさることながら、ボスに辿り着くまでの中ボスの戦闘アルゴリズムに変化が生じてきて、対処に戸惑い、スキが生まれ、今まで蓄積してきた我流の戦闘理論を破壊され、死亡という結果が続く。

ジョブはほぼコンプリート。
スタメン組のアビリティもMax。

けれど、勝てない。
デッキを組みなおし、敗れ、組みなおし、敗れ・・・
夢幻輪廻での死闘は今も続く。

元ランカーとしては100位以内に入りたい。
しかし、今は1000位の壁がとてつもなく遠く、厚い様に感じる。


たかがゲームかもしれない。
しかし、俺にはたかがのゲームではない様な気がする。

毎日、毎日、キャラクターのスタミナさえあれば、アビリティの育成に時間を注ぎ込む。
攻略情報サイトとかあるが、必要な時しか見ない。
というか、見たくない。
自力で攻略し、攻略情報が更新される前に攻略してから確認する程度に修めている。
通常ダンジョンは、開放されれば1日、2日当たりで余裕クリアする。
逆に攻略情報を売ってやろうとも思った時期もあった。
でも、面倒だからそれはしない。
それよりも育成に時間を割く。

通常とは違う、このバトルタワーイベントだけは本気で取り掛かる。
『最強』の称号が欲しいが為に。

2月から実装されるであろう、リアルタイムマルチプレイ。
この高画質クオリティでのマルチプレイは、携帯電話の域を超えている。

リアルタイムマルチプレイとは、4人が協力しあい、盾役、回復役、ブレイク役、アタッカー役それぞれで活躍できる場が開放される。
花形は勿論、アタッカーだろう。
ボスを屠(ほふ)るのは快感だから。
俺はどのジョブでも出来るが、アタッカーまたはブレイカーだろう。
だから、『最強』の称号が欲しい。

ゲームに打ち込む最大理由が後一つある。
300万というアカウント数の中、大体1500位と言う事は、俺は全アカウント中0.05%以内という存在位置が優越感に浸らせてくれる。
競争社会の中、0.05%の逸材と言う事で勝手に当てはめて考えている。
バカでしょ。
コツコツ地道に努力をすれば、才能はなくても0.05%以内に入れる。
その『可能性』を肯定的に見ている。
大言壮語なんだけどな。


数年前、STAP細胞で世間を騒がせた小保方さんが手記を出版する。
タイトルは「あの日」。
前々会社が科学系だったせいか、非常に興味深い本だ。

今、日本では理科系の教育離れが続いている。
彼女は『リケジョ』の星だった。
元々、小保方さんの教授がSTAP細胞の誘いを掛け、実験を重ね、論文の発表。
そして、他論文のパクリ疑惑から発展し、再現不可という結果、彼女は理化学研究所を追い出され、そして昨年には博士号の学位さえも取り消された。
まぁ、その道を選んだのは彼女本人だが、理研自身の管理体制にも責任があると思う。
理研の上層部は数ヶ月の停職処分しかされていない。
小保方さんに与えられたのは『再現』できるかの権利だけだった。
しかし、数ヶ月という短期間、小額の経費では『可能性』を秘めたものの実験回数は極端に少なすぎた。

正に、彼女は、躍らされ、吊るされ、晒され、追放されたのだ。

STAP細胞の真実は、自殺した教授しか知らない、闇の中。

小保方さんの肩を持つわけではないが、なんとなく解る気がする。
自分しか持っていない実験スキル。
俺も当時、そんなスキルを持っていた。
それは、仕事を辞める際、後輩に託す事をしなかった。
再現できるかと言われれば、出来る事もあるし、出来ない事もある。
不確定要素が多かったから託しはしなかった。

STAP細胞の存在も完全否定はできてはいない。可能な限りの善処をしたとは思えない。
『可能性』とは本当にちっぽけな物と思う。
潰したのは理研であり、奪い、世界に撒き散らしたのも理科研だ。
数十年経った後に、発見されれば大バカ物となるだろう。


人は、0.05%という有り得ない様な『可能性』の存在を『時』として理解できない。

アルベルト・アインシュタインの特殊相対性理論を例にあげると、1905年に発表し1921年にノーベル賞を授与。
16年の歳月が流れている。

その『時』は理解されない。
後になって理解され、世間に広がる。

天才であろうが、凡人であろうが0.05%の何かしらの『可能性』は秘めている。
それを信じるか信じないかは自分次第。
俺は誰がなんと言おうが、己を信じたい。
当然世間はそれを信じないだろう。

「世の中は進歩しているようで、己には遅れているのだから。」

これまた、大言壮語なんだけどな。

2016年1月26日火曜日

79羽:これが進化なのか?できれば『メガ進化』じゃなくて『テラ進化』がいい。

人類最初の霊長類。
それは、樹上生活のおかげで発達した知能(視力の発達、手の使用から脳が発達)で生き延びることができた、と考えられている。
樹上生活から草原の生活に移行したヒトの祖先は直立歩行を始めた。
手を着かず二本足で歩くようになると、さらに手が活用できる。指紋のあった手は物をしっかり握り、様々な道具をつくることに適していった。
単に滑り止めだった指紋のおかげで、人類は便利な道具をつくり、さらに知能を発達させて、草原で生き残って今の繁栄につながっていると予測されている。


30年前、バック・トゥ・ザ・フューチャーで近未来を再現し、昨年次々とそれらが実現していったのを見たことがあるだろう。
ホバーボード。
ナイキの自動靴紐。
指紋認証によるロック解除。
などなど。
タイムマシン以外は実現可能なまでに技術は発展していきている。

iphone6も例外ではない。
ロック画面は指紋認識で解除できるようなっている。

しかし、最近、
「もう一度試してください」。
iphone6の黒画面が俺の指紋を拒絶する。
もう一度試すが、
「もう一度試してください」。
そして連続3度目、
「パスコードを入力してください」。
指紋を認識せず、結果パスコードを入力する羽目になる。

それが幾度も続いた。
さすがにうんざりした。だから、指紋の設定をやり直した。
が、それでも認識されない時がたまにある。
約2年の間に、認識機能が壊れているのか。

疑うべく事は他にある。

スーパーへ買い物に。
買い物籠を左腕にぶら下げ、右手にはリマインドしておいた購入リストを携帯に表示させながら闊歩する。
週に1度、または2度しか外に出ない。
出不精だからな。
だから、購入リストを買う店舗ごとにリマインドしておき、まとめて購入するのが俺の買い物日常なのだ。

レジを済ませ、購入品をレジ袋へ詰める。
手早く詰めたいが、レジ袋が滑ってなかなか開かない。
隣の買い物客は普通にレジ袋を開けて詰め込んでいる。
「いや、そういう置き方したら潰れるって。」
横目でチラ見しながら、俺はレジ袋を開く行為自体にしどろもどろすることがしばしばある。
指を舐めて湿らせれば容易く開くのだろうが、そんなオッサンめいた事はしたくない。
「はぁぁぁ~。」
気合と共に熱く発した吐息で親指と人差し指を湿らせ、レジ袋を開ける事を余儀なくされる。
これは、もう癖になった。
レジ袋の会社さん。顧客重視で簡単に開くよう開発してくれ。

どうしてあんなに密着されてくっついてんだ。


いや、逆に俺の指紋がなくなっているのか。
心配になり手の平を、指を見つめる。
そこには短い生命線と、枝葉の様に横線が広がる頭脳線がくっきりと彫られている。
多分俺特有の年輪の様な指紋もある。

しかし、携帯、レジ袋の件を考えると、俺の指紋は薄れて行っている気がする。

もしかしてこれは、ダーウィンの進化論の逆。
誰かの後退論じゃないのか。
俺は霊長類から後退し、始祖鳥、鳥類へと変わるのか。

腕は翼へと変化し、手足の指は鉤爪へと変わる。

頭脳は大人、手足は鳥類。
その名も、名万事屋『ガルーダ』。

『ガルーダ』。
インド神話に登場する炎の様に光り輝き熱を発し、神の乗り物である神鳥。
単に鷲の姿で描かれたり、人間に翼が生えた姿で描かれたりもするが、基本的には人間の胴体と鷲の頭部・嘴・翼・爪を持つ、翼は赤く全身は黄金色に輝く巨大な鳥として描かれる。

俺の退化した行く末は、神の存在領域。

まさかな。
単なる乗り物だろう。

または、これが突然変異から起こる進化であると仮定する。
しかし、神ではない俺は単なる乗り物扱いであることは免れない。

退化にせよ進化にせよ、トゥクトゥク並の『乗り物』だろう。


正体不明の指紋の薄れ。
それは、文明の発展に着いて行けず、置き去りにされる運命が待っている。

「あぁ。やっぱり俺は昭和な人間なんだ。」
ヒビ割れこそしていないものの、乾燥され尽くした手は虚しさを体言している。

置き去りは諦めるから、一度だけでも言わせて。
コナン君みたいに。

「頭脳は大人、手足は鳥類。
その名も、名Vehicle『トクトク』。」
ギィィィーーー、バタン。

キマッタ。

2016年1月25日月曜日

78羽:氷の乱舞

「桜島に雪が積もっている映像はあんまり見たことは無い様な・・・。」
ミヤネ屋で宮根さんは、鹿児島市内平地での雪解けが進む映像と共に語った。

年に数回、桜島に雪は積もるんだなっ、コレが。
しかし、1合目まで積もるのは物心ついてからは始めての光景の様な。

まだ予断は許されない状況なのだが、冬将軍が演じる『氷の乱舞』は終わりを迎えつつある。


ここ『山地』はまだまだ雪が降り続いている。
道路はアイスバーン。

タイヤが傷むからチェーンは持っていない。
スタッドレスタイヤも高価だから持っていない。
会社を休まざるを得ないダンナ。
数人は出社した様だが、同様に休むご近所さん達もいた。

「ガシャガジャー、ドサッ。ガシャガジャー、ドサッ。ガシャガジャー、ドサッ。」
午前中は慣れない除雪作業を近所の数人で行った。

除雪作業は初めてしたかもしれない。
昨日のかまくら作りで既に全身筋肉痛だが、安全確保の為やるしかない。

除雪道具は先の尖った畑用の金属製スコップ。ちりとり。ほうき。
男性陣は重量のあるスコップを振り回して排水溝へ向けて撒き散らす。
女性陣はちりとりやほうきで細かく残滓(ざんし)した雪を道路脇へ追いやる。

数回の雪搔きをしては腰に手を当て一息吐く。
雪山でスキーしかしたことが無く、スキーしたさで雪国に憧れを持っていた。
しかし、除雪作業を体験したことで、雪国に生まれなくて良かったと安心した。


一通り除雪を終え、道路向かい、ムスメの通う園を見てみる。
「預かりをしている人はいるのだろうか。」
少し気になった。

うちのムスメは勿論お休み。
教員の数が少なくて対応に追われる先生達が不憫に思えたから、登園させなかった。

1人の男性職員が駐車場を除雪していた。
馴染みの顔だ。

何故だろう。
気付けば、スコップ担いで先生に歩み寄り声を掛ける俺が居る。
「おはようございます。せんせ、手伝うよ。一人じゃきついだろうから。」
「おはようございます。助かります。ありがとうございます。」
「いえいえ、万事屋なんで。困ってる人は見過ごせないんですよ。で、今日は何人くらい登園してます?」
「今、5、6人ですかね。やっぱりお仕事に行かれる親御さんもいらっしゃいますから。」
園児は80数名。その中の1割にも満たない人数だ。

「ほぅー。学校も休校なのに、子供置いて仕事ですか。まぁ、しゃーないか。でもそこまでして稼ぐかなぁ。」
後半部分は独り言の様にぼやきつつ除雪していく。

30分程で除雪は終わった。
先生からお礼を言われつつ、たまには普通に話してみたかった。
「で、せんせ、何時に来れました?」
「朝5時に家を出て、駅まで40~50分歩いて、駅で2時間待たされました。こっちの駅に着いてもバスは運行してなくて、タクシーも2時間待ちって聞いたんで、園まで歩いてきて10時半ぐらいに着きましたよ。」
「は!!それ、若さ故できる事でしょ!まじで!?歩き?駅から?7キロぐらいだよね。うへ~。」
足場の悪い雪道を歩く事は、普段使う筋力パラメーターと違うはず。

何故そうまでして来る意味があるのだろうか。

「せんせ、子供好きなんですか?」
急襲のストレートを投げる。
「え?ですねぇ。好きじゃないと・・・」
後半少し口ごもる。しかし、その先は代わりに俺が言う。
「好きじゃないと続きませんね。給料もいいって訳じゃないですもんね。なるほど。良かった。」

保育師の給料は一般的に14万~17万。
話が解るか、解らないかの瀬戸際の子供達を相手にする。
時に子供の生存に関る事態もあり得る。
国家資格とは言え、待遇のいい仕事で無い事をよく知っている。
だから、先生が素直に「好き」と言ってくれた事が心から嬉しかった。

「あの、kootさん、サッカーしてました?」
「あ、まぁ、趣味で少し。フットサルですけど。そこそこはやってました。」
「今、園でサッカー教室やってるんですけど、私は野球小僧なのでイマイチ教え方というか、免許は持ってるんですけど、よく分からなくて。どうです?たまに来ませんか?」
「え?保護者参加っていいんですか?」
「えぇ、kootさんなら大丈夫ですよ。」
「うん~。暇ですしね。出不精なんでたまにで良ければ逆にお願いしていいですか?」
「そりゃぁ、もちろん。いや~、一人でやるのも大変なもんで、kootさんもいれば安心できますよ。」
目はキラキラしていた。嘘は吐いてない瞳の奥。
『仲間が増えた』的な嬉しそうな笑みを浮かべていた。


「あまり無理しないで下さいよ。お疲れ様でした~。」
と告げ帰宅。

また、スカウトされた。

今回のはそんなに重い話だから気にはしない。
寧ろ、運動不足解消になるから、やってみても悪くない話。

無給料だけど、子供の為には体を厭(いと)わない。

俺は、
「百の子供を楽しませる間に千の子供が喜んでいく。千の子供が喜んでいく間に万の子供を助けられる。」
と思っている。

万事を護って生きたい。

そう、俺は万事屋なんだ。

2016年1月24日日曜日

77羽:スノースマイル

昨夜は大いに騒いだご近所新年会。

ここ、ニート宅は6軒のご近所さんがいる。

建築タイミングは同時期。
子供の年齢も大体同じ。
親の年齢も近い。

運に恵まれ、大変仲良くさせて頂いている。

職種は様々。なので異業種交流会のようなものでもある。
大概はくだらないバカ話。子供達と一緒になって騒ぐ。時には勉強会らしく知らない世界の話を伺う事もしばしば。

今年1回目の飲みということで4件の家族を集め『隊長』宅で新年会を実施。


俺の癖。
愛着のある物(者)に名前やあだ名を付けたがる。
親近感が沸くのだ。
「近寄りたい。もっと知りたい。」
そういう意味であだ名をつけてしまう。

こと『隊長』というのもあだ名なのだ。
これは、俺ではなくて『おささん』提案。
年上ということあり、最初は『組長』、『団長』など上がったのだが、何故か『隊長』で定着し、約1年半経っている。
『おささん』もあだ名。
これは俺がつけた。
パソコンを極限に愛でる大人。

そして昨夜は新たな人物にあだ名をつけた。
『たけちゃん』。
至って普通かもしれない。
しかし、俺にとっては年上だった彼の新しい一面を発見し、上っ面に塗られた仮面を剥がした瞬間、あだ名をつけたくて強引につけた。

これで俺も腹の底から話ができる。

本当に楽しい一夜だった。


朝一から近所のムスメの同級生が遊びにくる。
日曜日の定番となっている。

子供達の笑い声と共に二日酔い特有の頭痛で目が覚めた。

外を見た刹那、二日酔いから一気に覚醒する。

白銀の世界。
雪だ。
相当の。
久しぶりの雪に心を躍らせる34歳。

子供達に「おはよう」だけを告げ、そそくさスキー用のつなぎウェアとグローブを準備。
歯磨きと洗顔だけを終わらせ、それらを装備していく。

「先、遊びに行くぞ。さっさとメシ食って外に来い。」
ニヤニヤしながら話す34歳。
子供達は呆気に取られながら、「まって~。」とか言っていた。様な。
頭の中は『かまくら』作りしかなかった。

スコップ片手に外へ。

「おぉ!!!!」
極寒の風が鼻から突き抜け、爽快さから更に二日酔いは薄れていく。

取り敢えず、新雪を踏みしめ、ミシミシッという音を聞いて童心化が進んだ。

そして、近所をピンポンして回る。

「万事屋でーす。子供たちー!遊ぶぞー。」
キャラは完全崩壊し、童心ならず子供になった34歳。

次々と出てくる子供達へ手当たり次第に雪を投げつける。
容赦はしない。

「うらぁ!」
「おらぁ!」
「そんなんじゃやらねぇーぞ!」
はしゃぎまくる金髪。

子供たちの親も登場してくる。
そして、俺同様、子供になっていく。

大人達が作る雪だるまは、こだわりが散りばめられクオリティがハンパない。

「隊長!そんな才能あったんだ!」
「ははははははwww」
収拾がつかない様に思えた。
しかし、各家庭独自の雪だるまを飾り終えると、降雪は留まる事を知らず、しんしんと降り続ける。

遂には吹雪きだす。

「撤収、撤収!!」


白の世界に覆い尽くされ、公共交通機関は運転停止。
完全に家から出られない。

「あぁー、俺のかまくら。まだ作りかけなのに。」

高さ50cm、直径2mほどの単なる雪山は放置されっぱなし。
まだまだ、盛らなければ完成できない。

子供達の感嘆の笑顔を想像するだけでワクドキは収まらない。

「うぅ、かまくらぁ・・・」
降雪による社会状況よりかまくらの心配をする34歳。
『雪』は、大人をもミスチル化させるらしい。

2016年1月23日土曜日

76羽:親のアシスト補正

本日は園の参観日。
ということで、参観してきた。

まぁ、金髪はかなり浮いているんだが、なんとなく俺の人格を理解してもらえてるのだろうか、ムスメの同級生の保護者の方とは普通に話ができるまでになっている。
勿論、先生も含め。


まずは、水性絵の具を使ったお絵描き。
先生の話を聞いてから準備に入る。
俺は近くにいる保護者に声を掛け合いグループを早速纏め上げ準備を颯爽と終わらせて、子供たちはお絵描きに入る。

子供たちのタッチ、色使いは様々。
戦隊物をイメージしたのであろう、赤、緑、青を使う男の子。
色彩りを混ぜ合わせ、もはや黒に近くなった筆を操る事を楽しむ男の子。
親の力を借りてピンクを用いて形良くハート描く女の子。
赤、黄、青のみを利用して赤を基調とした訳の分からないものを描くムスメ。

それぞれの個性が見えてくる。

ムスメは年中組。

俺は飽き足らず、子供への好奇心、心理というものを見たくて、年長さんの絵をフラフラ見て回る。
「おぉ、レベルが違う。形になっている。風景になっている。色使いが鮮やか。」
感嘆を呟きながら、ムスメが年長へ上がればこうなるものだろうかと少し心配になった。


お絵描きを一時中断し、外での体育遊びへとスケジュールは流れていく。
一通りの準備運動を真剣にこなす子もいれば、親の足元で泣き縋(すが)る子もチラホラ。

遠目で嬉しそうにムスメが手を振っていた。
ダッシュで走ってワザと近寄ってみる。
「いやいや、ここまで呼んでないから。」
すかさず、ツッコんでくれる先生。
さすが、解ってらっしゃることで。

子供たちは先生の指示と笛に従い、ダッシュを数本こなし、赤ちゃんの様にハイハイ競争を。そして、四つん這いをして馬になりきり競争する。
さすが、うちのムスメ。
ぶっちぎりでビリだ。
先にゴールした子供たちから、
「がんばれ!がんばれ!がんばれ!」
の声援が飛び交う。
一方、保護者合わせ、俺達は爆笑。
馬とは呼べない。亀とも呼べない。
『貞子』が膝を着かずゆらりゆらりと呪うかの様に躯体を揺らしながら移動するさま。
それでも、ムスメは必死だ。
「かわいいー。」
保護者から声が上がるが、とても可愛いと言えるモノではない。
「はぁ、誰の血ぃ引いてるんだか。」
ダンナに聞く。
「私の血じゃないよ。」
即答。
「でも、運動神経って母親の血を継ぐっていうだろう。」
「運動神経はね。ただ、あそこまで悪くはなかったわ。」

うん。足腰から鍛えなおそう。

次は直径4m程の円の中に収容される子供たち。
円周には取り囲むように保護者が位置する。
そして、転がしドッジボールを始める。
幼少期を思い出してもこんな遊びを始めて見た。
360度位置からボールを転がし続ける保護者。
それから必死に逃げ惑う子供たち。
滅茶苦茶にはしゃいでいる。

ワザとボールに当たって罰ゲームをこなす男の子。
なんとなくで躱(かわ)す女の子。

ドッジは続き、ラスト4人の生存者。その辺りでムスメは当たってしまった。

俺の中では善戦したと思った。
しかし、ムスメは負けたことに、当たった事に相当悔しかったらしく、ダンナに泣き縋る。

「負けたくなかったら、頭を使うんだ。泣くより先にルール内で次に勝てるように作戦を練る。泣く暇があったら努力するしかないんだよ。それか、勝ち負けを気にせず、ひたすらに楽しむ。負けて泣いてもみんながつまらないだろう。ほらほら泣かずに次を楽しんで勝ちに行こう。」
俺は、勝ちへの攻略と楽しむ事の大事さを諭す様に慎と囁いた。
ムスメは歯を食い縛って泣き止み、負けグループへと去って行った。

理解出来たかは分からない。
でも、成長の一端が垣間見えた気がする。


負けず嫌いな性格は俺そっくり。
ただ、心技体がついてこないムスメの歯痒さは分かる。

ゆっくりでいいんだ。
しかし、確実の一歩を踏めるかどうかのアシストは親の役割。
本人の得意分野を大いにアシストしよう。

2016年1月22日金曜日

番外羽:74~75羽のダンナの真意

番外編なんてしたくなかった。
1日1羽と決めていたのに。
けれど、今回だけ。だと思う。


ダンナの帰りを待ちわび、俺はハリセンでソードスキルを繰り返しながら、
「おかえり。」
笑みで帰りを迎えた。

「アシスト補正されないと、スキルは発動しないって。」
冗談交じりで返してくれた。

そして、昨日の侘びを入れる。

「凹ませてごめんなさい。」
実直に謝った。

しかし、回答は意外なものだった。


74羽を読んだ後のダンナの行動。
『日記を読んでからは、ストーブの前でうな垂れ、空を見つめ、何を聞いても「考え中」の返答。チラ身するが脱力としていた。これは凹んでいる。としか思えない。』
記載した。

俺は晩御飯用に米を研いでいた。
ちょうどその日、宮崎のダンナの実家の米から菱刈の『伊佐米』へ変更した日だった。

「宮崎のコシヒカリと違って、伊佐米はやっぱり違うねぇ。見てん。この給水力。前の米が『ガンタレ(粗末)』の様だよ。」
何気に言った一言。

コレに腹を立て、
『ストーブの前でうな垂れ、空を見つめ、何を聞いても「考え中」の返答。チラ身するが脱力としていた。これは凹んでいる。としか思えない。』
という状況だったのだ。

「米にガンタレと言われて腹が立っていた。」

心模様は日記の内容半分、米に対する俺の発言半分の怒り度合いだと。


ダンナ曰く。
「男は思い出をしっかりフォルダ分けして保存していい思い出へ変化を、女は乱雑ストレージして次へステップ。という構造になってるんだよ。女心が分かれば、女だよ。」

うん。それ知ってる。


なんか釈然としなかった。

1日中、女心を考えた。
勿論答えは分からなかった。

FBで教えてくれた人、直LINEで「奥さんのケアした方がいいよ」と言ってくれた人。

相談に乗ってくれた人、ありがとうございました。


教えられ、考えさせられた、一日。
ずっとハリセンを振りながら考えたにもかかわらず、女心も分からないまま。
ソードスキルもできない。

これもまた男としてだろうか、いい思い出になるわ。




ハリセン:注意喚起の際、甲高く音が鳴る我が家の神器。厚紙で作った俺特性のアイテム。

75羽:AI VS 俺 ~負けないで~

昨夕から”さしずめこのビッチが”という視線をダンナから浴びせられる。

ビッチ:Bitchを男性に対して使った場合「女々しい男、女野郎」や「ホモ野郎、クソ野郎」という意味になり皮肉的に使うことが多く、男性に対する極めて強い罵倒語。

昨夜、毎日日記を読んでくれているダンナに聞いてみた。
「今日の日記読んだ?」
「いや、途中でブチッって消した。」
そうだろう。俺の昔話なんて読みたくないもんな。
俺が逆なら”別に”と言わんばかりに読むとは思うけど。
「ちゃんと読んで感想を教えて。第三者的に見て。」
「三者的に見れるかー!!!!」
激怒された。
「でも、今後の為にもアドバイス欲しいなぁ。」
など託(かこつ)けて読んでもらった。

「で、どうだった」
恐る恐る迫った。
「主人公がKooちゃんでないような感じがするし、書き手が違うような感じ。背景描写も合わせて統一感が無い。日記との統一感もない。意味が分からない。」

ふむふむ。
一理合っている。
毎日同じ感じだと飽きるから、手法を変えてみた。俺が書いたような書いていないような違和感を覚えるのは正解。
書き手が違うようにしたのも正解。
フォーカスを一部バラけさせ、”重要な所は詳細に”を目標にして書いたと言う事は事実。それも正解。
全体的統一感を出すと、重要な部分が霞むかもしれないという目的で不統一感を試した。それも、正解。

「意味が分からない。」
だけが引っ掛かった。

「何処がどういう風に分からないの?」
好奇心から迫る。
「何処がって言われても、私は作家じゃないから具体的に言えないわ。」
「だったら、一緒に読んで・・・」
「できるかーーーー!!!!自分で読めーーーー!!!!」
またも、激怒。

自分でも読んでも分からないから聞くのに。勉強したいのに。
まだまだ修行が必要ということにしておこう。

いつものダンナは、就寝前にFFメビウスに没頭している。

しかし昨日は違った。
日記を読んでからは、ストーブの前でうな垂れ、空を見つめ、何を聞いても「考え中」の返答。
チラ身するが脱力としていた。
これは凹んでいる。としか思えない。
日記の拡散の為微力ながら、大概の日記をFBで「いいね」「リンク共有」で協力して貰っているが、さすがに昨日はして貰えなかった。
俺のある野望の為に昨日こそは、それをして欲しかった。

日記によりかなりの衝撃と不快な嫉妬心が生まれたのだろう。
裏を返してプラス思考で考えれば、それだけの文章力があったのか。
ん~。
女心はやっぱりわからん。


あ~あ。やっちまった。
ごめんなさい。
心の中で謝る自分。


これだけは分かった。
夫婦円満の秘訣。それは、
『過去の恋愛に触れてはならない』。


とは言っても俺の日記は気まぐれ。
描写力は勿論、内容もバラバラ。
この日記の統一感は一片の欠けらも無い。

それもそのはず。
毎日が違った感情で流れ、事は起きる。
そうした出来事を日に日に考えて、綴る。
勢いで書くこともあれば、必死に”言葉”を探ることもある。

あの話は面白かった。
コイツ何考えてんだ。
なんか悲しくなるなぁ。
楽しそうな家族だなぁ。
といった、喜怒哀楽を読み手に与えている事はなんとなく分かる。

単調でありきたり、万人にでも受け入れられる日記も書けるかもしれない。

しかし、それでは味気ないのだ。
人情味がない。
俺の、人の”心”は複雑の淘汰だと思っている。

それぞれの話題に、読んで下さる人の2割でも共感してくれれば、それはそれで俺は満足。


数年後、AI(人工知能)が発達し55%の職を全うしていく時代がやってくるという。
銀行の融資担当。
不動産ブローカー。
保険の審査担当。
電話オペレーター。
給与・福利厚生担当者。
レジ係。
ホテルの受付。
弁護士助手。
図書館員の補助員。
簿記・会計・監査の事務員。
などなど、これらの仕事は、今後消える可能性が高いと言われる。

人は何を職とするのか。
それは、決断と対人用のみ。
大局的判断を必要とする仕事は人であり、営業、店員、マッサージ師などの「対人」の高給なインターフェースを人で行われる。

過程としてのAI、決をする人。
もう、これは究極だわ。
高給取りか貧乏か。
多分俺は後者なんだろう。


AIの発達により、今の子供たちは何を学び、何を夢として目指すのか。
俺の中では超疑問だ。
果てしないAIのプログラミング、AI自身が自分を改良できるようになる”シンギュラリティ”の修正、対人用の営業、決断をする経営者。

どれを取っても見当が着かない。

”心”はどこへ行く。
”夢”もなくなる。


生活は便利に変わる一方で、人として空虚なつまらない世界が待っているように思えた。

今もこうして考える事こそが俺なのだが、それをわずか数秒で休む間もなく答えを導くAI。
思考速度、タイピング速度、統計の取り方、正当性のあり方、何をとっても完敗は免れない。

俺は、人はAIに負けるのか。

いや、俺は人情味だけは負けたくない。
己が持つ”心”と”生”の概念だけは捨てない。
曲げない。
俺は、一本の堅い心柱を持った侍だ。


だから、今のうちに、そして昨夕からの腹いせにAIを苛めてやる。
だからなのか・・・?
今のうちなのか・・・?
取り敢えず、携帯のSiriに向かって叫ぶ。
「バルス!」
破壊呪文をヤケクソで唱える。
「目が~。目が~。正確にはRetinaディスプレイが~。」
戸惑うSiriさん。
ふふふ・・・
こいつ、結構面白い事言うなぁ。
ってか、俺も小っせぇ。

ムスメにはAIと上手く共存できるよう、”心”と”生”の概念をムスメなりに理解してもらい、俺とは違った人情味溢れる、一本の堅い心柱を持った女侍へと育ててみせる。

そして、改めてこの日記の自由気まま、時にノスタルジック、ファンタスティック、アメイジング(?)なスタイルを崩さないよう胸に誓う。

2016年1月21日木曜日

74羽:不思議な時間の行方

ある懐中時計のCMをみて、らしくもなく物思いに耽ってしまった。

「アイツは元気なのだろうか・・・」

思い出す当時の事。
あれは恋だったのだろうか。
それとも、友情だったのだろうか。

別に今の哀愁とも思える感情を不憫とは思っていない。
当時へタイムマシンで戻って片を付けるとかそういう話でもない。

既婚である俺にも、彼女にもなんの関係の無い話だが、過去の記憶を整理していくと納得できない部分が幾つか浮かび上がる。

事実が知りたいだけの話。


高校2年の時。
同じクラスメイトとして、彼女と出合った。

彼女は男並みにさばさば、物言いは歯に衣を着せず、冗談にもノリ安く、明朗快活で清々しい性格。
そして、美貌は特別に綺麗だった。
白く透き通った肌、童顔を醸し出す猫目、尚且つ端整で凛々しい顔立ち、青味がかった艶のある髪、ショートボブがよく似合った少女。
それ故に、直ぐに男子の中では一番の人気となり、かなりモテていた。

対して俺は普通の高校生。
どこにでもいるような、残念ながら取り分けカッコイイと分類される事もなく、『普通』の高校生だった。


気付けば、男子からは羨望の眼差しが痛いほど、彼女と仲良くなっていた。
「アイツと彼女、付き合ってるんだって。」
そんな噂が立つほど、いつの間にか、いつも隣には彼女が居た。

しかし、事実は付き合ってはいない。

周りの男子は彼女に興味がある。
それを逆手に相談すれば、勘違いで告白されてチグハグな関係になってしまう。
俺は、彼女に対して至って『普通』の感情を装っていた。
俺からすれば高嶺の花であり、俺にも興味は持っていないだろうと思っていた。
男女問わず仲良くしたい。そういう性格だから特別の恋愛感情は浮かばせないようにしていた。

男目線からの答えを教えて欲しかったらしい。
彼女の恋愛相談役だった。

と、確証はないが、そう思っていた。
というか、こと恋愛に関して俺は相当に鈍感。
逆に女心の教授してもらった。


『不思議な時間』。
熱波の続く灼熱の夏。
土日は誰も居ない教室で二人だけで語り合う。
窓を涼やかな風が流れ、彼女のショートボブが軽やかに揺れる。
灼熱の陽光が彼女の背景を眩しく照らす。
時折覗かせる白く透き通った綺麗な顔、輝かしい彼女の瞳の笑顔は形容しがたく愛らしく、それを愛寵として眺める。
「いつかは彼女と付き合ってもいいのだろうか。」
下手な妄想が過ぎる。しかし、彼女の話を聞くことで頭は一杯一杯。
話す内容が無ければ外を見て、部活の風景を眺めては二人でボーっと過ごす。
二人でトランプを繰り返す。
腕時計でもよかったんだろうが、俺は試験用に自前で渋い懐中時計を持っていた。
大した逸品ではなかった。
ステンレス製の部品類、ガラス面内の文字盤は至って普通だったが、開閉ボタンを押せば心地よい「カシャーン」という金属音と共にすばやく開き、閉じれば「カチンッ」と音が響く。
俺のお気に入りの時計だった。
最初はバカにしていた彼女も、それを気に入り、開いては閉じるを繰り返す。
「カシャーン」、「カチンッ」。「カシャーン」、「カチンッ」。「カシャーン」、「カチンッ」・・・
切ない二人の時を刻み続ける懐中時計。
家に帰っても、黒電話で3時間も話し込んだ事もある。
おかげで、家の電話代が高くなった理由をお袋に迫られた事もあった。
それでも、毎日のように語り合う。

他から干渉されない、隔離された二人だけの時間。

いつも一緒にいる。
それだけで俺は幸せだったのかもしれない。
『不思議な時間』だった。

独占すれば男子からは遠目で見られる。そうなることが嫌だった。
だから、彼女が妹であるかの様な兄妹愛へと気持ちを変えるしかなかった。

「アイツには好きな人がいる。でも、俺ばっかに連絡を取り続ける意味の分からない女子もいるんだなぁ。」
下手に不思議がるしかなかった。

だから、一度ストレートに聞いたことがある。
「お前は俺の事が好きなのか?」
「ばーか、好きならもう付き合ってるわ。」
軽くあしらわれる。

俺は、彼女の中ではLOVEとLIKEの境い目の存在だったのだろうか。
それとも、都合のいい男か。

にしても、体を密着して腕組むかなぁ。
嬉しそうに手を繋ぐかなぁ。


今思う。
「あれって付き合ってんじゃねぇ。」
「両思いだったんじゃねぇ。」
と。


『不思議な時間』は数ヵ月後に終焉を迎える。
しかも修学旅行で。
俺が別の女子に、彼女の目の前で告白した時。
いや、彼女の強制で告白させられたと言うのが真実。
そんなに俺は好きだった訳ではなかったのに。

告白した瞬間、彼女は部屋から飛び出して自室へと足早に去って行った。
心配になり、時間を空けて彼女の様子を見に彼女の部屋へ足を踏み入れた。

泣いている。

理由が皆目つかない俺。
強制したのは彼女だ。
言ったのは俺なんだが。

困惑。

目にしたものは、ただただ泣いて深緑色のワンピースに蹲(うずくま)る少女。
声を掛けようとした俺を見つけた少女は、ありったけの身近にある服、枕を投げつけ、
「もう、顔も見たくない。近寄るな。」
泣きながら必死で言葉を発し、目は鋭く俺を睨み据える。
言葉を無くし呆気に部屋から追い出された。

それから、話す事はほぼ無くなった。
『不思議な時間』もなくなった。


それから、壁ができ、彼女は彼女の好きだった男子と付き合っていた。
俺は俺で見事に告白の場でフラれて、なにもない『普通』の高校生活へ戻った。


何も変わらない時間が経ち、センター試験間近のこと。

突然、隣のクラスだった彼女から声が掛かる。
「ちょっと、あの懐中時計を貸して。」
一言。

「顔も見たくない、近寄るなとまで言っておいてズケズケやってくる。相変わらずな性格。やっぱりわからん。」
内心で思いながら、
「ちゃんと返せよ。それ、お気に入りなんだから。」
大事な時計を貸す。
彼女は嬉しそうな顔をした様な、してない様な。
前髪のせいでよく顔が、瞳の奥が見られなかった。

これが最後に交わした言葉。


それから卒業を迎えた。
当然、彼女と話す事もなかった。
お気に入りの時計も返ってこなかった。
今でも手元にない。


CMを見て郷愁のように思い出す。
「なんだったんだろう。」

甘酸っぱいと言われれば、甘酸っぱい。
しょっぱいと言われれば、しょっぱい。
苦いと言えば、苦い。
『不思議な時間』。

しかし、『不思議な時間』の真実は今も分からない。


あの時計の内蓋には、俺が秘密の呪文を彫ったような。
『バルス!!』
ウソ。
なんて彫ったかなぁ。
忘れちまった。

失った記憶も感情も全ては時計の中。

まだ、持っているのだろうか。
それとも捨てたのだろうか。
動いているのだろうか。
壊れたのだろうか。


今は、俺だけの時として標準時間通り回っている。
それは、しっかり動いて常に俺を前に進めようとしている事だけが事実。
『不思議な時間』の真実は分からないままの方が幸せなのかもしれない。かな。

2016年1月20日水曜日

73羽:ネイビー&ベイビー

*ナウシカではありません。


その者蒼き衣を纏いて金色の家に降りたつべし。
失われし心との絆を結び、ついに俺を清浄の地に導かん。

そうして、彼は置き土産のつまみ類と『元気』を置いて去っていった。


「はぁ、どちら様ですか?」
「俺だよ、俺。」

はぁ。
『オレオレ詐欺』系か。

老人じゃねぇぞ。
『詐欺』は駆逐対象。
寧ろ、文句の掃き溜め。
俺に電話を掛けた事を後悔させてやる。
そう、獲物だ。

「まじでわかんないの?」
「はぁ、本当にわかりません。どちら様ですか?」
無愛想に応える。

「あぁ、携帯番号のデータ無くなったって言ってたねぇ。」
「だから、どちら様?」
苛々が積もる。
しかし、相手が名乗らなければ、潰せない。
俺も俺だと言う事を明かさない。

「俺だよ俺。ゾンだよ!」
「ぞん?」
「そうゾンだよ。」
「おぉ!ゾンか!!!!久しぶり!元気してた?」
声とあだ名で記憶が戻った瞬間、声色とテンションの上がる俺が居た。

「いや、元気も何も、いいから、後2,3分で家に着くから。ってか、行っていい?」
「いるから、いいよー♪」
「おー!それでさぁ、あー!!!通り過ぎちまった!」
「直ぐ戻れー。」
「じゃぁ、すぐに!」
「おぅ!」
そして、直ぐに来た。


ゾンは、仕事の途中だったらしい。
正確には近場の公園でサボっていたのだろう。

年始の年賀状を見て、QRコードを携帯に当て、長々とした日記を読んで俺の状況を把握したゾン。
心配したゾン。
そうして、連絡を取ろうと試みるも、接して良いのか分からず、どうしたらいいかのか分からずじまいになってしまい、遂には家に突入して俺に会いたかったという、ゾン。

「Kooちゃん、あれってマジ?鬱って?」
「あぁ、そうだよ。あんときはきつかったけど。ま、今は浮き沈みあるけどなんとか。」

二人で、タバコを家の前で吹かしながら久しぶりに語る。
会うのは3年ぶりか・・・
友達の結婚式以来。

『ゾン』。

「Kooちゃん日記見たよ。あれ、俺だよね?」
「ん?どれ?」
「昔、友達がフォレスターに乗ってて言うくだりのヤツ。」
「あぁ!あれね!偶像さんに登場するもう一人の主人公ね!そだよ!ぞんだよ。よくわかったね~。」
「いや、分かるって!あんだけ、丁寧に重ねられれば、嫌でも分かるわ!」
「そっか~。まだまだ、文章打つの下手糞でさぁ。なかなか『文』で再現するって難しくて。」
「すぐ分かったって。結婚式でも友人代表の友達が・・・」
「そう!フォレスターのウォッシャー液は水道水じゃダメで、コンビニの水を買うってヤツでしょ!」
「そうそう!いや~、覚えてるんだ。」
「覚えてるも何も、あの車には俺も愛情あったからねぇ。何度この家に送られたっけ?」
「家にKooちゃんを送ったのは1回で、荷物だけを1回かな。」
「そんなもんだっけ?もうちょっと乗ってたような・・・あぁ、荷物パターンもあったね。」

懐かしさが、会話のテンポが合う。
久しぶりの温かさ。
彼こそが、第11羽に登場する元フォレスター乗り。
今は、軽車に乗ってると言う。

「あ、そうそう、ちょっと待ってて。」
ゾンに待ての合図をして家に入り『ある物』を手に持って再び戻る。
「コレ、最近作り直した名刺。っていうか、キャラクターカードって言ったらいいのかな。それなりでしょ。」
粗雑な名刺風のカードをゾンに渡す。
「おぉ。本格的名刺だね。あ、それじゃぁ俺も。」
よくある名刺のやり取り。
お互いの名刺を手に乗せ、社会人らしい振る舞いをする二人。
いや、ゾンは社会人。
俺は、ニート。

「おぉ!課長かよ!すげー!!!!」
ゾンの名刺に『課長』の文字が。
「さすが!出来るヤツだと思ってたけど、早いねぇ。」
「いや~、肩書きだけだって。扱いは普通の社員と一緒だって。」
至って謙虚なゾン。

「そっか~。給料あがったろ?」
「そこはまぁ。そこそこ。」
「だったらいいじゃん。俺なんか収入ゼロだぞぉ。」
自慢げに言い張るニート。

「でも、毎日日記とか、四行日記より長ぇじゃん。」
「そうねぇ。長いねぇ。遥かに長いねぇ。でも癖でさぁ。書かないと落ち着かないって言うか。なんかこう『ハッ』とする瞬間があってそれをババーっと30分くらいで書いてる感じかなぁ。」
「は。30分であれ書けるの?」
「うん~。筋書き30分。校正10分くらいかなぁ。」
「はえっ。」
「タイピング感覚だけは、次に行くにしても必須だからねぇ。感覚だけは残しておきたくて。」
「人生長いんだから、急がなくていいんじゃね?」
「そうだねぇ。急ぐつもりも無いし。ま、浮き沈みあるし。ま、日課かなぁ。」
「そっか。」

途中、近所の人が帰宅するのを二人で会釈して迎える。
異形な光景を目視しているだろう、近所の人。

「ってか、上着ネイビーでズボンもネイビーって、どうなの?」
思わず、上下のネイビーが気になるニート。
「あぁ、これ?ユニクロが特売しててラス1のパンツが安くてさ。それがたまたまこのネイビーだったわけ。」
「あぁ、ユニクロの特売は分かるわ。」
「でしょー。でさ、上着を脱ぐと・・・」
ゾンは、ネイビーの制服ジャンバーを脱ぐと見せる。
「ほら、中身もネイビーの制服ってわけだ!」
「おぉ、ネイビー&ネイビー!ネイビーって着まわし利くからそうなるわけか・・・」
「そう!本当は黒がよかったんだけど、サイズがなくてさ。」
「背ぇ高ぇーからなぁ。そこは羨ましいのかどうか。」

ネイビー。
忠誠を誓う青に近い存在の色。
清楚を思わせる色。
着まわしは何色でも合う。
そして、スタイルは抜群によく見える。

「カシャッ。」
カメラのシャッター音が俺を叩き付ける。

「何撮ってんの?」
「は?タンクに送ろうとして。だって、金髪だぞ。34歳の金髪がここで待ってるって送ったらアイツ飛んで帰ってくるって。」
「ウケルー。だったら、一緒に撮ろ!そして送ればいいよ。」

男が二人。
家の前で自撮り。
「カシャッ。」

「おぉ!送れ!送れ!」
「後でLINEしてみよっと。あ、これ手土産。こんなんしかなくてさ。」
「いやいや、そんな気ぃ遣わなくていいのに。おっ!こんなんいいの!?つまみ系高いじゃん。」
「あぁ、いいよ、いいよ。そんなんしか上げられないけど。」
「ありがたや、ありがたや。」
「ほんじゃ、仕事に帰るかな。元気そうでよかった。」
「ありがとう。俺は大丈夫だから。もう、死のうなんて思わないから。」
「そっか。手伝いがあれば言ってよ。近く通る時あるからさ。そう、ブログ用のKooちゃんの写真とか撮るからさ。」
「いや、あれは結構な羞恥プレーだから、1人でさせて。」

楽しい時間は時が過ぎる事を忘れ去る。
立ち話で1時間は経っていた。

肩を組合い、お互いの熱を伝えて「またね」を告げる。


その者蒼き衣を纏いたネイビー&ネイビーはつまみ類と『元気』を置いて去っていった。

「は、俺も二人で撮った写真が欲しい。」
思い立ちLINEを送る。

直ぐ様返信が来た。
「は?これじゃないって。」

ネイビーのゾンとゾンのベイビー並んだ写真が届いた。
相変わらず、冗談好きだなぁ。

続きざまに本物の写真が届いた。
金髪とゾンの並ぶ写真。

「そう、これこれ。ん?あ゛?」
しかし、写真をよく見ると魂が抜け、死んだ魚の目をしたオッサンが二人並んでいた。

老けたな、俺ら。

2016年1月19日火曜日

72羽:ダンナと○○してみた

話は遡る事2週間ほど前。


風邪を患っているダンナ。
鼻水と咳がひどく、ハスキーボイスとなっていた。

そして、俺も感染。
うつらないよう厳重に注意していたにも関らず。
免疫が元々弱いからだろう。

源泉垂れ流しの鼻水。
咳とクシャミの連発。
なんて厄介なウィルスをもってきたんだ。


そうは言っても子供は元気だ。

2歳までは頻繁に病院に通っていた。
それが今では病院知らず。
子供のリンパと白血球の成長速度は恐ろしい。

「笑い」の受注を受けるダンナと俺。

苦しくてもやるしかない。


ダンナはハスキーボイスを活かしてアレをする。
聞く人によってだと思います。日本では低気圧の方が大変ということで・・・。」
2015年紅白歌合戦で中森明菜さんが言った台詞。
『椿鬼奴がする中森明菜のモノマネ』のモノマネを披露する。

俺のドツボだった。
しかもクオリティが高い。

悔しくも爆笑してしまった。

それに対して応える。
「おーい!何やってんだよ、タメ!!。」
『山本高広がする織田裕二のモノマネ』のモノマネで返す。
タメとは、大阪世界陸上で、1次予選で敗退した為末選手。
それにキレる織田裕二。
そして、
「ずっち~なぁ~。」

ムスメにはいまいちだったようだ。
「まぁまぁ」の評価をダンナから頂く。

「耳の穴かっぽじってよーく聞け!」
「こんなもんじゃ 俺の魂は折れねーよ!」
「1分だろーが50年だろーがよォ 一生懸命生きた奴の人生に価値の違いなんてねぇ!」
続けて連発する得意の坂田銀時を披露。
このモノマネだけは誰にも譲れねぇ。

魂っ子のムスメ。
鉄板で爆笑だ。

沈黙のダンナ。
すると、
「あなたは、本当の巨人さんかな~。」

『進撃の巨人』のスピンオフである『進撃!巨人中学校』のアニメ版内であった、『サシャがひとりで○○してみた』というコーナーの「小林ゆう」さんのモノマネを不意に突いてくる。
本編では、超大型巨人君が学帽、学生服を着て小林ゆうさんの台詞に合わせて、無言で応対、弄ばれるという内容だ。
(左:小林ゆうさん 右:超大型巨人君)
小林ゆうさん、ほんとハチャメチャな人。
以前、共演したよゐこの二人も翻弄されている程、厄介かつ超絶ウケル人物。
銀魂の「猿飛あやめ」役でもある。

「あれ~本物の巨人さんならピチピチっとした活きのいい鯉なのになぁ。」
無茶振りだ。
それでも俺は慌ててその巨人になりすますしかない。
無言でテーブルにうつ伏せになり、まな板の上の鯛の様にシャチホコ鯉を繰り返す。

背筋がいてぇ。

「あ、五郎丸ポーズしてみよっか。」

本編、超大型巨人君がする『五郎丸ポーズ』は普通じゃない。
肩幅より少し大きく足を広げ、中腰、背筋をピンと上に伸ばし、両の手を広げ斜め45度で正面を見据える。
関取を思わせる堂々とした『五郎丸ポーズ』。

なんとかやり遂げる。
運動不足から太股が震え始める。
ある種の筋トレだ。

風邪引きのダンナがハスキーになったから出来る代物のモノマネ。
そして、今しか出来ないであろうモノマネ。

「ありがとうございますぅ。」
トドメも小林ゆうで刺すダンナ。

小林ゆう三昧で、ムスメは大爆笑しすぎて腹筋が痛いらしい。


なにやってんだウチは。
こんなんじゃ、治るもんも治らねぇ。

いや、小林ゆうさんも何やってんだ。
でも、今一番会いたい声優の小林ゆうさん。
俺は銀時、小林さんは猿飛で共演してみたい。


珍しく雪が舞う今朝。
ふと思い出した話だった。

冷えた体を温めるか。

1人で『五郎丸ポーズ』(巨人君Ber)をやってみる。

「うん、寒い。」
どうやら、心の底からは温まらないようだ。

2016年1月18日月曜日

71羽:ねぇ、自分の宝箱の中身っ偽者じゃない?

「おはようございます。遠い所いらっしゃいませ。」
彼女は、頭を深々と下げ丁寧に挨拶をする。
「すいません。2度寝したら、まさか到着時間に起きてしまって。」
肩を竦めながら謝る俺。
「あ、私も今朝主人の出発する時間に起きてしまって、寝坊したんですよー。」
同調で笑い合って店内に案内される。

本日、車検前の点検日で10時予約だった。
それを遅刻してしまった。
「あ~、借り作っちゃったなぁ。」
「社会人としてあるまじきだなぁ。」
「説とする者がこれじゃぁ締まらないなぁ。」
反省を繰り返す。


今朝はしっかり6時起床。
きっちり珍しく朝ご飯(餅)を食べ、鋭気を養って出陣のはずだった。

一通りパソコンで日課のニュースを見る。
やっぱりあのニュースの動向を確認する。
ほら、予想通り。
取り敢えず、FBに投稿。
「ほら、やっぱり復活とかほざいてんじゃん。RE:キャストって奴じゃない。まじでふざけんな。とか、思ってるのは俺だけなのだろうか。今日は予定があるので、楽しい日記を書きたいな。」

投稿を追え、第11羽登場のスバリストである偶像さんと何を話すか考える。
「今日は何を話すかなぁ。聞きたいことは山ほどあるしなぁ。でも、一篇に聞くと面白みが無いし、覚えられない。」

質問事項をまとめようと、思案しているうちに寒さに耐えられず毛布に包まった。
そうして、寝てしまった。
驚くほど深い眠りに。

現実に戻って時計を見やれば、10時になる寸前。
窮地で意識が戻る重みを感じた。
声にならない絶叫をするより先に、体が急ぎ準備を済ませていく。
そして、メール。
「おはようございます。30分着になりそうです。すみません。理由は後ほど。」
遅刻します宣言を送り、道中遅刻の理由を考える。

くだらない言い訳か。
本当の答えか。

考えは周巡、錯綜して、本当の理由を告げるでどうにか頭の中を整理した。


「2度寝にやられました。」
素直に謝る。
営業職からしてみれば、「あほが。」だろう。
貴重な時間を30分も奪ってしまうのだから。
「本当に申し訳ない。」

くだらない言い訳を吐いてもいいんだろうけど、この人にはそれが通用するか疑問だった。
寧ろ笑ってくれるのだろうが、本心からか営業職としてスキルでなのか分からない。
だから、直球で謝る。

道中で考えていたもう一つの事。
「この人の魅力、営業職としてのスキル、本性めいたものを暴きたい。」
これも探るべくは直球しか投げてはならないと決めていた。

俺の得意な事。
人間観察。
表情、仕草、目線、癖、発声からある程度の性格を判断、そして次に行う行動を予測することができる。
敢えて自分は自由な行動、発言でスキを曝け出し、相手の出方を常時観察。
日本人が苦手とされる、『人の目を見て話をする』という事が平気で出来る。
ガン見する瞳の奥。
目の動き、血走り具合。
観察を経て、腹の中が見えてくる。
明くまでも想像。
しかし、大体的中する。
そして、うんざりする。

人の本性を嗅ぐ力が異常発達してしまった。嘘つきは直ぐにわかってしまう。
俺は対人としては、最悪な存在。
本当、ヘドが出るほどの腐った性格している。


でも、この偶像さんにはそれが通じないのだ。

どういう訳か、目が普通。
仕草も普通。
言葉も営業だから敬語である事を除けば、抑揚も言葉選びも普通。
どの話題を振っても仕草は普通。
一部、営業を思わせる素振り、それは無理な同調もあったが、それは全体の1割程度。
9割方が普通。

判断素材は発せられた言葉を呑むしか無い。
寧ろ、普通の友達と話すように楽しんでいる。


俺のスキルが落ちたのか不安になった。
だから、試していた事をタネ明かし。

「うそ、顔に出ませんね。ってか、普通に楽しんでるでしょ。」
「なんで分かるんですか?」
斯く斯く云々の説明で本音で話す。
「あ~、友達も私の事は分からないって言ってましたよー。その友達もあなた同様に人を見る目が鋭くて大体当てるんですけど、何故か私だけ分からないって。」
目の奥を見据え、頭の傾き具合を測り、仕草を凝視。
嘘は言ってない。
言葉の通りだ。

「私は宝箱を持っていて、大事な人だけをその中に入れてるんですが、宝箱の中の数少ない親友の1人がそういう力めいた物もっていて。見えるって大変じゃないですか?」
「うん~。疲れますね。しかも広角視野なんで広々っと見えるんですよー。」
宝箱の数少ない『親友』と呼べる領域の友達。
俺もそこらへんの領域の人口は少ない。
「その人と話がしてみたいなぁ。」
内心で思いながら、彼女の話に聞き入る。

「営業って15年前は自分の足で回ってたんですけど、お客様から店舗に足を運んで貰ってからの営業をするスタイルに変わってきたんですよ。たまに契約までに、「この車を選んで良かったな」という良いイメージができるように、営業スキルを使うんですけどねぇ。」
「確かに、あの時は俺もやられましたね。でも、今の車あっての家族ですし、絆は深まりましたよ。選んで本当に良かったと思ってますよ。」
そういうと、彼女は目をキラキラ輝かせて仰け反りながら両手を伸ばして話に熱が入るのを感じる。
「そういって頂けるお客様が居るから営業を辞められないし、あなたとお話したくなる時があるんですよ。」
あぁ、本音だ。
本当に嬉しそうだ。


彼女は普通じゃないと思った。
数字だけを追って、斜に構えての営業をしていない。

人との会話を楽しく出来る人だけを心の底からもてなす。
正確には、誰でも構わず楽しくという訳ではなくて、自分のお気に入りという『宝箱』の中に入れたい人を本心からもてなす。

それは、営業としては失格なんだろう。
彼女にとっては普通のことであるが型破りな営業。
しかし、構えられて、追い詰められる営業より、自然と誘導されるこっちの方が好きかな。
結局誘導される結果だが、さも、自分が選んだように感じる。
自己満を「悦」として堪能出来る。
そして、親近感が沸き、信頼が生まれる。


なるほど。
宝箱の中身を大事に出来る人。
数少ない中身でも、全力で護る強い人。
彼女は、素敵な宝石を詰めた宝箱を持った人。
羨ましい人。

偶像さんの謎がちょっと解けた気がした。
次に会う時は、別のアプローチをかけてみよう。

そして、今日も会話に花が咲き、2.5時間居座ってしまった。
偶像さん、いつもありがとう。

2016年1月17日日曜日

70羽:「『とある』○○って詐欺じゃねぇか!」と出張ったところで、なんの罪にもならねぇか。という禁書録

とあるCM。
肥えた腹を前屈みに下へ垂らし登場する。
しかし、『とある』ことをすれば、別人の様に程よい筋肉質で痩せ再登場する。

そう、よくある『とある』CMだ。

今では、細びたアイドルさえ、前屈みからの登場をしている。

これは、『とある』の誇大広告のトラップだと思わざるを得ない俺がいる。


連日の様に熱を帯びる『とある』グループの解散報道。

そして、昨夜は便乗したかのような特別番組の放映。
勿論、見てはいない。
見る気はさらさらないが、番組情報一覧を閲覧すると『とある』のグループの名を凝視した。
更に、解散するかもしれないという事態に乗じ、CDの売り上げがトップ10位以内にまで伸びて来ている。

「なんだかなぁ。」
阿藤快さん。
にならざるを得ない感情を覚える。


『とある』についての情報。
1.『とある』のグループの女性マネージャーは、2月末に退社が決定。
2.『とある』のグループの事務所残留の意思は、日毎に情報が小出しに交錯していっている。
3.『とある』のグループの最高責任者は、クーデターを起こした者には容赦しない。
4.『とある』のグループは、9月まで契約が続く。
とまぁ、情報を挙げればキリがないので端的に4点にまとめてみた。

ここから想像できることを超個人的に列挙する。
1.『とある』のグループは、CDの売り上げ、今までの実績という名の下に、最高責任者の慈悲を得て残留する。そして、それが反響を呼び、復帰。
2.『とある』のグループの女性マネージャーに着いて行き独立。しかし、それが反響を呼び、復帰。
3.『とある』のグループも個々的に事務所、マネージャーからも独立し、それが反響を呼び、復帰。

どれを通しても、『復帰』という見出しでメディアに再登場し、『とある』人々の取り扱いが増加することが予想される。


ということは、今の報道は、
「踊らされているのでは?」
という、疑念に行き着いた。

疑心暗鬼ではない。
しかし、詳細な罠が上層幹部内のみで張り巡らされ、隠密に隠密を重ね、周到に準備されていれば間違いなく敢行出来る、メディア功成だと思える。


これは、誇大広告ではないのだから民法には抵触しない。
勿論、『詐欺』として「刑法」、「商法」としての立証も不可。
なんの法律も違反せずに『儲け』だけを掻っ攫っていく。

「なんだかなぁ。」
阿藤快さん。

本当に、『とある』は問題だ。
情報に踊らされるのも面倒くせぇ。
役目を終えた駒は、それなりの人、相応の人生を歩めよ。

2016年1月16日土曜日

69羽:ムスメの夢と、俺の賭け

眠気が顔を覆いつくし、白く透き通った顔にストーブの灯りが柔らかく灯し頬をピンク色に染め上げ、ムスメは抱きついてきた。
腰痛の癒えない俺には支えがたく、上から包み込むようにして、
「ゴメン。パパ、まだ腰が痛いから良くなったらちゃんとギュッとするね。」
と伝え抱きしめた。
ムスメは上目遣いに相槌を打ちながら呟いた。
「パパ、テレビにでたい。」


2ヶ月前唐突に聞いてきたことがあった。
「パパ~、テレビに出たらどうやってオウチに帰ってくるの?」
「ん?テレビに出たら、そのまま宿に泊まるか、飛行機で帰ってくるしかないよなぁ。テレビにでたいの?」
「ん~。うん」
11月中旬、テレビは歌謡祭真っ盛りで、アイドルやらミュージシャンが謳歌していた。
ちなみにムスメは『きゃりーぱみゅぱみゅ』の大のファンでもあり、2歳でライブデビューしていた。

2歳時。
七夕の短冊に、
「きゃりーといっしょにおどれますように。」
と書き記した。

ここでは記せない『奇跡』が起き、短冊記載3ヶ月後ライブデビューを果たした。キュウリ、ありがとう。

そんなことも相まってだろうか。
ムスメは歌う、踊る、意味は分からないが、どこでも、1人で踊る。
音楽がロックだろうが、ポップだろうが関係ない。
夕飯を食べている時さえ、頭は縦に揺れ続ける事もしばしば。

そうして、出てきた、
「パパ~、テレビに出たらどうやってオウチに帰ってくるの?」
の話だろう。

あの時は、そんなに考えなかった。


しかし、2ヶ月経った今、またテレビに出たいと発言を繰り返す。
「どんなテレビに出たいの?どんな歌を唄いたいの?どんなアイドルになりたいの?」
具体的な内容を知りたく、俺は執拗に質問攻めにする。
沈黙するムスメ。
そして、絞り出た超具体的な回答。
「んー。神楽ちゃん。みたいな。神楽ちゃん。」

『神楽ちゃん』とは。
空知英秋さん作の少年漫画『銀魂』に登場する人物で、ヒロインである。
アニメでの声優は、釘宮理恵さん。
万事屋に住み込み働く、宇宙最強を誇る絶滅寸前の戦闘種族・夜兎族(やとぞく)の生き残りの少女。その肩書きに違わず、万事屋の中でもすば抜けて戦闘力が高い。また、ジャンプ史上初の「ゲロを吐いたヒロイン」であり、時に「ゲロイン」と揶揄されることもある。
一人称は「私」。
セミロングの髪を両サイドで纏めてズンボラ星人のペ○スケースで団子状にしている。
普段は様々な種類のチャイナ服を着ていることが多く、“チャイナ”や“チャイナ娘”と呼ばれることがある。
普段は語尾に「~アル(カ)」や「~ネ」「~ヨ」「~ヨロシ」などをつけた胡散臭いチャイナ口調でしゃべるが、辛辣な発言をする場合などには普通に共通語や関西弁も喋る。
かわいい容姿とは裏腹に口の悪さが目立ち、ぶっきらぼうで態度が大きく、自己中心的で型破りな性格。
その一方、定春を含むかわいい動物の面倒を見ることを好み(そのためか動物からも好かれる)、赤ん坊に自ら母乳を与えようとするなど、母性的な面も強く、優しい一面を持っている。
また、年齢の割に大人びた発言や、さばけた言動が多いが、かわいらしい傘を差したがったり、ゴキブリが大の苦手であったり、バレンタインで恥ずかしがってチョコを渡せなかったりと、年頃の少女らしい部分もある。
銀時の言葉を鵜呑みにしたり、何事でも積極的に参加しようとしたりする(美容の大敵である行為は除く)など年齢よりも幼く無邪気な面を見せることもある。

「魂っ子」にさせてしまった俺の責任だ。


「ほら、『カードキャプターさくら』のさくらちゃんとか、プリキュアとかは?」
慌てて他のアニメで提案をする。
「んー、そんなに強くないし、そんなに優しくないし、そんなに可愛くないもん。」
ムスメは至って真面目に答える。
「いや~、大分『さくらちゃん』は好きだろう。」
内心で、応答する。

「そうか、だったら、声優目指すか?」
思いもしない発想を自分で提案してみた。
「厳しいぞー。今は有り触れてるからなぁ。でも20年後なら、またチャンス来るだろうから。20年で輪廻する世の中だからな。」
続けて、自分を肯定するように賭けてみたくなった。

「うん♪がんばる♪」
快答だった。


さて、問題は山積みだ。
まずは、声優学校に入学か、それとも、幼児用の役者を目指す事務所のオーディションを叩くべきか。

今ほど『情報』が欲しいと思った事は無い。

ムスメの馳せる夢に、俺は賭けてみる。

2016年1月15日金曜日

68羽:バルス祭り’16

今年も来ました!
『バルス祭り』

バルス祭りとは。
2013年8月2日21時より、日本テレビ系列で放映されるアニメ「天空の城ラピュタ」にあわせて、ドワンゴが開催するイベント。
上記は、前回放送時のバルス祭り広告。

前回放送された2013年8月2日には、パズーとシータが「バルス」と唱えた瞬間、ツイッターユーザーが一斉に「バルス!」とツイート。

1秒間に14万3199ツイートという世界記録を更新したそうな。


今日の「天空の城ラピュタ」放送では、日本テレビも「バルス!! みんなの時刻予想」という特設サイトを用意している。

世界新記録の樹立と共に、サーバーダウンを狙っているとしか思えない。
これは、ツイッターのみならず、FaceBookでもやらねば。

そう、コミュケ不足の時代だからこそ、みんなでやってやろうじゃねぇか!
今日こそ、叫ぼう!
「バルス!」


では、「バルス!」タイムの予想を立てる。

今回、金曜ロードショーでは、40分拡大ノーカット枠ということは前回の2013年と同じ尺でCMもロールされるかと予想。
後は、時間内に終わる様にエンディングを変更させていくかというと、ジブリ側でも変更の要素は高いかもしれない。
しかし、世界新記録の樹立を意識すれば、前回と同様の時間帯に設定されるはず。

なので俺の予想は、23時22分30秒が妥当ライン。

確実な目安は、宿敵ムスカが、
「3分間待ってやる!」
と言い放った65秒後が「バルス!」タイムとなっている。

もう、他の手段は、見るしかねぇ!!!!


余談だが、iphoneにも「バルス!」機能がついている。
Siriさんに、
「バルス!」
と、叫んでみると、
「目が!目が!!画面が!Retineディスプレイが!」
と言ったモノマネや、
「その呪文はすでに誰かが唱えたようですよ。」
「何も起こりませんねぇ。」
「言ってしまいましたね・・・数秒後にこのiphoneは消滅します。もちろん冗談です!」
「奇遇ですね。今ちょうど私もその映画を見ていました。」
「えっ・・・終了ということですか?せめて”さよなら”と言ってください。」
などなど、遊んでくれる。


ともかく今日は、「バルス!」で、家族でも、1人でも、友達とでも、みんなまとめて叫ぼうじゃないか!!


2016年1月15日 23時32分追記。
1分間のCMミス。
23時23分。
「バルス!」
ムスメと手を握りしめ叫んだ。

2016年1月14日木曜日

67羽:俺が政府だったら

66羽の報いだろうか。

昨夜、いつも通り音楽をガンガンに鳴らしながら夕飯の支度を始めた。
台所で移動する際は、運動不足解消と詠って軽快に反復ステップを踏む。
「ピョンピョン調理法。」
コレが日課なのだ。

味噌汁が沸いてきた。
右足に十分に体重移動してから即座に左足へと体重を移して、左足からの右足へのステップ。
サッカーで言うところの、フェイントの様な動作。
華麗な切り替えしステップ。
と思いきや、踏み込んだ時点で、腰が・・・
「グレゴリッ。」
左足はなんの支えにもならず、そのまま地面に叩き付けられた。

ギックリ腰。
俺は、腰痛、ギックリ腰をもっている。
慢性化されているのだろうか、ちょくちょく腰を痛める。

「ぬぉぉぉぉぉ。」
その後は、歯を食いしばりながらの苦行料理と片付けを敢行。

FaceBookに『ツケは取り返す』と書いたどころか、ツケが回ってきた。
後悔はしていないが、やはり、行動、言動にはある程度の輪廻があることを悟った昨晩。


2016年1月10日の読売新聞の一面。
読んだ人もいるだろう。
見出しは『介護定員増 計画の7割』。

以下、内容を略しながら記載。
介護サービスの整備は、各自治体が3年ごとに計画を立てる。
計90自治体を対象に、特養(特別養護老人ホーム)、有料老人ホームなど主要5種の介護施設について、昨年までの2012年から2014年までの回答を得た。
結果、3年間で介護施設定員数(施設に入る人)19万8,158人分を増やす計画に対し、14万3,257分、72%しか増えていなかった。
介護サービスの4割以上を占める特養については実績84%、整備実績数では沖縄県が実績49%と遅れを取っている。
達成出来なかった理由は3つ。
1:建設費の高騰。
2:用地確保の困難。
3:介護人材の不足。
上位順位で達成できなかった。

ここまではなんとなくわかる範疇だった。
しかし、以下略しながら記載。釈然とする。

『1億人総活躍社会』の実現に向けた柱の『介護離職ゼロ』を掲げ、今年度の補正予算に施設建設費や用地取得の費用を今年度補正予算案に盛り込んでいる。
これに「賛同する方向で検討したい」と回答したのは12自治体(13%)。そのほとんどが、介護保険料の上昇と人材不足が課題として浮かび上がった。その他の自治体の中には「見通しが立たない」、「現在の必要量に合わせて施設を建設した場合、将来的に高齢者が減った際に無駄になってしまう」と人口減を見据えた指摘があった。
深刻なのはやはり人手不足。働き手が集まらず、施設を全面オープンできないケースは珍しくない。元気な高齢者の人材活用や、賃金の大幅アップなど思い切った施策が必要だ。
政府は特養を重視するが、開設や運営に多額の公費がかかる点は見逃せない。
特養の大幅増は限界。有料老人ホームに家賃補助を行うなど、特養に集中しがちな入居希望を分散させる事が重要」と田村明孝氏。

と、占めてあった。


ここからは主観で、ニートである俺なりの介護職を考える。

それは『魅力的な職業なのか』という疑念。
そもそも、人は死ぬ為に生きるのに、何故人に尽かさなければいけないかということ。

ならば、なぜ、職に就く理由があるのか。
それは、自由を得る為。生きる為。生かすため。したい事がある為。そう、自己の満足、悦楽を満たす為、種の保存の為。
だと思う。


一般的に施設で働く正規職員の介護福祉士の月給は手取りが15〜17万円前後。
まずはこれに、魅力を感じない。

手取り17万円だと仮定して、家賃6.5万円、携帯1万円、水道光熱費1.5万円、食費に3万円。その他生活雑貨で1万円。車保有者なら車検の積み立て税金等の貯蓄で月2万円。
差し引きした残りはたった2万円だぞ。
それっぽっちを貯金できるか?
交友関係合わせて会食、宴会にでも行ったら、財布は空になる。
実にシビアな生活を虐げられる。

それに伴わず、仕事はコミュニケーションを重んじ、尚且つ人を支える重労働。
やりたいこと、煩悩も達成できない。
ストレス溜まる一方。

一時前、老人ホーム内で虐待を繰り返し、ベランダから投げ落とす事件があったことを覚えているか。

あれは、ストレスの吐き場だ。
生活環境が人を狂わせている。

心が荒れている証拠だ。

全てを自己犠牲にして、体を投げ打って心底「介護が好きです」と赴く人は何人いるのだろうか。
アガペーに満ち満ちた人格でなければ、介護職なんて到底無理だと感じる。

俺が政府ならまず第1案を掲げる。
記事記載通り、給料の大幅アップで、働く人材に生活のゆとりを持たせる事が最優先条件だと思われる。


事業所には、社会福祉法人や医療法人、民間の会社などがある。
その中でも社会福祉法人は給料が低くても、都道府県の公務員に準じた給料体系である場合もあり、期末手当や福利厚生がしっかりしているところもあったりする。

しかし、人気、不人気といった情報が出ると、やはり人気のある施設に集中するのは当たり前だ。

施設レベルを5種それぞれで均一化、平均化のサービスにすべきだ。

これには多くの公費がかかる事は分かっている。
それを国費で補填するならばいっそ全て変えてしまえばいい。

俺が政府なら第2案を掲げる。
介護職の国営化だ。

郵政が民営化したことを逆に取り、均一、適度なサービス、安定した職へとかえるべきだと思う。
そうなれば、要介護認定された各レベルに合わせて振り分けられ、介護事業所同士での競争もなくなると思う。
また、介護職内における地域格差を減らし、割り当てられる国費を観光事業へと転移させる。
これで、地域の特色を最大限に活かし、観光業の競争を促せる訳だ。

赤字大国日本。
国の借金の総額が2015年度末時点で1167.1兆円になるとの見通し。
国債の発行残高が全体の8割近い910兆円に増える。
このうち赤字国債は504兆円で、初めて500兆円を突破する見通しになっている。

バブルが弾ける前の経済まで成長はしているが、やはり中国の進出により先の見通しはかなり厳しい。

アメリカ大統領選挙で蹂躙しているトランプ氏にザザーと払ってもらえたらどれだけ楽な事か。
どうか、寄付を・・・


俺の腰同様、ツケはツケで回ってくる。
メビウス、輪廻の輪から外れる事はない。
だったら、輪廻の根底から覆す空想と創造を持った人材が政府には必要だと思う。

2016年1月13日水曜日

66羽:存在自体を全否定

朝食の柿ピーを食べつつ、朝のニュースに食いつく。

「よっしゃぁぁぁぁぁぁぁ!!!」
内心、ベートーヴェンの第九番(歓喜の歌)が演奏された。


十人十色。
性格とは様々なもので、好き嫌いもまた一部。

俺は、大の、大の、大、大、大、大嫌い。SMAPが。
SMAPファンの人、本当に申し訳ない。
全てを今から斬ります。

体が、頭が生理的に受け付けない。
だから、もう名前は書かない事にする。

本当は様々な事を受け入れ、寛大に考えるべきだと思っている。
そもそも、俺には人の好き嫌いはない。

しかし、そんな俺でも彼等だけは本当に苦手。
TVを点け、メンバーの1人でも出演していたらチャンネルを変える。
視聴率なんてクソ食らえ。


嫌いな理由。
Sports:運動神経はクソ。
Music:歌声もクソ。
Assemble:同じ事務所で共存もできないのに大層な事を。
People:性格も悪いし、調子に乗りすぎ。

「スポーツと音楽のために集められたひとたち」
という略称で集められた彼ら。

生放送。
ダンスは揃っていない。キレもない。
歌は勿論、クソ。
MC、喋り方が気にくわない、調子に乗った感じ。いや、声帯自体を生理的に受け付けない。

国民的アイドル?→歳考えろよ。相応の態度取れよ。
かっこいい?→顔の形変えてんぞ。
歌が?→名曲と呼ばれたものは全て、名作詞家、作曲家。
はぁ?
どこが?
そんな目線で見れない。


グループはグループで『ひとつ』なんだよ!
そして、ジャニーズは共存してんだよ!


孤立し続けた彼ら。
嵐とは犬猿の仲。嵐主演、出演のTVには全くと言っていいほど出ない。
TOKIOは同世代なのに、共演はしない。

人気が出始め、個々で活動を始める。そして、離れていくメンバーの距離感。
違う分野で活躍の場を個々で広げれば広げるほど、メンバーとの距離は離れるばかり。
グループ内でも「共存」できない彼らに生きる道が無い事は、絶頂期を迎えた頃には気づいていた。


アイドルとは言えない。
エンターテイナーとも言えない。
ミュージシャンとも言えない。
役者とも言えない。

何もかもが中途半端。

マッチを見てみろ。
F1の枠を超え、今は50-54歳のトライアスロン日本代表選手だぞ。

TOKIOを見てみろ。
地域活性化促進し、島を開拓して、畑マニアだぞ。


できれば、もう、TVに出ないで欲しい。
局もわかってんだろ。
グループで出演した際、視聴率が下がった事に。
時代は、世の中は、既に求めていない。


ジャニーさん、残念だったな。
裏切られたな。
しょうがないよ。

ユーが選らんじゃったんだから。

2016年1月12日火曜日

65羽:持つべきものは友よ~(ジャイアン)

俺は出不精。
外に出る事は、ほぼない。
相当の出不精。


そんな俺に救世主がきた。
しかも女性(?)だ。

第40羽『偽りの女子会』に登場した、女性Bと女性Dの来客。
来客というより痴(おこ)がましくも召喚させて頂いた。

用件は、俺の散髪。
自分で切っていたはずの髪の毛がいつの間にかずいぶん長くなり、バリカンでは捌(さば)けなくなっていた。
絡み合う髪。
そして千切れる。
長さにうんざりしていた。

しかし、金は無いし、いや正確には脱色を除外しても、髪を切る金が勿体無い。
ケチンボ。

そこで、女性D(美容師)の力を借りて、いや、強制施行して頂き、斬髪。
ただ暇でついて来た女性B。

話に寄るとDはA、Cにも声をかけていたらしい。
ACは仕事で来れなかったそうだ。

安堵。

うちが女臭くなるとこだった。


来て早速家の中の散策を開始する二人。
髪切りだけではなく家も見たかったらしい。

D:「いいなぁ。家、いいなぁ。」
B:「家、建てたいなぁ。」

いやいや、Dは俺より先に建造してるだろ。
そして、B、お前は先に結婚しろ。

見物が終わり、切ってもらえるかと思いきや、二人して化粧始めちゃったよ。

もう、見守るしかなかった。
しかし、女性の化粧シーンは滅多に見られないから凝視。

ダンナも勿論化粧はする。
しかし、彼女達より手は込んでいない。
しばし、観察。


へぇ、つけまつける。
そうやってつけるんだ。それ、ボンド?
おぉ、つけまを上に伸ばしてる。
伸びるねぇ。
伸ばすねぇ。
伸ばしすぎじゃね。
ほぉ、美容液みたいなの着けてテカテカさせるのね。
おぉ、ストーブの熱で髪の毛をカール。クルクル。
へぇ、チーク。くるくる。

久しぶりに見るガチ化粧。
グルグルだった。


やっと切って頂ける事に。
リビングで散髪。
初体験だ。
切った髪が地面に落ちないようにする、フードみたいなのを着て切る。

「どんな髪型にする。」
「寒いから伸ばしたいし、痛んでるから、そこらへん適当に。」
「整える感じでやるよ。」
「よろしく。」

髪の毛に水をシュッシュッ。
あれって水道水なのね。
Dは勝手に水を汲みに台所へ。
自由でOK。

「ってか、櫛が通らないんだけど、ここ跳ねてるし。」
「あぁ、痛みすぎてね。外に出ないし、まぁ、いつもこんな感じ。」

一方、Bはまだ化粧中。

「後髪、右側切れて短くなってるからそれに合わせて切るよ。あと、重いから剥(す)くよ。」
「おう。」

されるが儘(まま)。

Bは化粧中。

「サイドは?」
「うん~、後に流す時もあるから程ほどで。」
「おう。」

Bはカーリング中。

前を揃えて直ぐに終わった。

さすが、プロ。
手際がいい事で。

頭を流して、髭を剃って鏡を見る。
スッキリ。

その間にDは掃除機をかける。
Bは分からない。
至れり尽くせりでありがたい。


お礼にコーヒーを淹れる。
一応、コーヒー系の資格を持っている。

たまたま、昨日ダンナの実家から頂いた水出し用の挽き豆を使う。

水出し用を湯で淹れる。
邪道技。

適切な準備を終え、久しぶりに淹れる。
まずは、豆の挽き具合と風味の確認。
挽き豆に適した湯温と入湯速度を考える。

今回の豆は、極細挽き。
温すぎると酸味が出すぎる。
熱すぎると苦味が出すぎる。
ちょうどいいのは91度くらいだろうか。
だから、一度沸騰したお湯を数秒置いて冷ます。
入湯速度は気持ち速め。
速すぎるとコクが出ない。
遅いと渋みがでる。

豆の産地、状態によって淹れ方を変える。

「美味しい!どこのコーヒー?」
「あ、タリーズ。」


どこぞのコーヒーでも淹れ方一つで美味くも不味くもできる。
美容師も同じだなぁ。
客の頭と毛質で判断してんだな。

手に職。
Bは手に余るほどのスキルを持つ。
その中には俺が喉から手が出るほど欲しい、カラー系スキルもある。

いつしか、会話に花が咲き女子会となった。
一応、俺男子。
手に職で盛り上がる。

持ってて損はないかもしれない。
今一番欲しいスキルは、文才。かな。

12時過ぎ、仕事を終えた二人は後味良さ気に去っていった。


切ってくれたD、ありがとう。
またコーヒーを飲みに来い、B。

またのご来店をお待ちしております。

2016年1月11日月曜日

64羽:かんばんは!

何度も行き交ったダンナの実家との往復。
見慣れた道路。
曇天の中、Uターンドライブは続く。


「これは無理だよねぇ。」
「終わりしか存在しない集落もあるんもんなんだな。」

口々にダンナと煽る。


色褪せ、錆付き、誰も見はしないだろう。
しかし、斬新な言葉が、見慣れた風景の中で異物である事を恍惚と浮かび上がせる。


「ここは挨拶道路です。
「みんな明るく!」
「今日はさようなら。」
「を実行しましょう。」

挨拶を促進させる看板だ。

「今日という1日の始まりが、終わりに変わる。」
「いや、終わりしか来ない毎日。」
「おはよう、こんにちは、ありがとうは何処に行った。」
散々ツッコミ倒す二人。

挨拶のほぼほぼを捨て去り究極の挨拶だけを繰り返す。
超一方通行だけの挨拶標識が小学校の側面に頓挫していた。

走りながら目視で確認できたのは3つ。
全て同じ標語。
多分、まだまだ点在していそうだ。

ってか、此処ら辺の住民はこの異常な看板に気付かないのか。
景色に溶け込みすぎて見えていないのか。
それとも、あの世の、あの世の人の為の看板。


車のスピードを上げそそくさと退散する。

「さようなら」。
見なかった事にする。

2016年1月9日土曜日

63羽:寄生獣

「ママ〜頭踏んだらダメだよ〜。」
突然ムスメがダンナを制する。


昨夕からダンナの実家に帰省している。
年始の挨拶という訳で。

祖母宅にて挨拶を済ませ、行きつけの神社へ。
約1400年に設立された神社。

正月シーズンが終わったからだろうか。
俺らを合わせても3組しかいない。
社務所は閉まっている。
お堂も閉店ガラガラ。
更には、賽銭箱さえも見当たらない。
鈴だけがぶら下がり、風が境内を通り抜ける音さえ聞こえ、物静かさを醸し出しすぎている。

「こんなんで願い事が叶うのかよぉ。」
顔を3人見合わせて不思議がる。

お堂の隙間からダンナが見つけた。
賽銭箱はお堂の中で身を潜めていたのだ。

拳一つ入る隙間から、賽銭箱に向けて銭投げを開始。
ダンナは完投し、全てストライクで三振を取る。
俺は5枚中1枚を外し、フォアボール。
ムスメは5円玉1枚を、的外れに超外しデッドボール。

ダンナとムスメはニ礼ニ拍手一礼をし損びれてやり直した。

今年の願いは家族で叶わないだろう。

本日は成人式。
なのに、神社を閉めるとは。
経営の意図が読めない。

祈願できたかどうか分からない参拝を終え帰路に着く。


挨拶と同時にお年玉の回収を納めたムスメ。
今時のお年玉は一昔前と金額の桁が違いすぎる。
「一番のお金持ち〜♪」
喜ぶムスメ。
まんざら嘘でもない。

生まれた時から手を出さずに、保存に保存を重ね寝かせている。


ここダンナの実家もまた、保存に至れり尽くせりの古民家。

築約50年。

お客を通す為の正面玄関があるにも関わらず、俺らは台所横の土間から家に上がる。
敷居を跨いで土間へ。
長式台を経て居間へ。
奥には座敷が二間。寝室が三間。

正面玄関からは上り框を経て客間へ。
玄関は何人分の靴が並べられるのだろう。
とてつもなく広い玄関。
客室は10畳間。
これが二つも並ぶ。
荘厳な客室。

天井の梁は現代の家では再現できないほど一本木がず太く、部屋部屋を渡り、煤で燻かされ年代を感じる。
大黒柱も同様に一本木。あり得ない程の太さと存在感、威圧感

というか、このダンナの実家は完全なる遺産だ。
建築マニアの弟が見たら感涙するだろう。


「ママ〜頭踏んだらダメだよ〜。」
頭とは敷居の事。
俺が小さい頃から敷居は頭だと祖母から教えられ、半年以上前にムスメに1度だけ教えたことがある。

「頭を踏むと自分の頭も、家の頭も馬鹿になるよ。」
と、家屋の保存も含め軽く窘(たしな)めただけなのに、よく覚えてたな。


敷居は跨ぐ。
最近敷居を踏み倒して遊ぶ子供達を見たことがある。
親の顔が見てぇ。
一喝したくなる。

ここ第二の実家の敷居を初めて跨いだ日。まぁ、結婚の挨拶をしに初めて来た日でもある。

ダンナの父は拳を丸め、テーブルにそれを叩きつけながら待っていた。
今にも跳びかからんという体勢だった。
当然だろう。突然ダンナを奪いに参上したのだから。
正直、1、2発の覚悟はあった。
しかし、殴られもせず、普通に事は進んだ。
今でも鮮明に覚えている。
正直、生きている内で一番怖かった出来事だから。


それもまた思い出。
今では支援され、この「家屋」からも愛されるようになった。

守っていこう。
そして強くなろう。

それまでは、いや、いつまでも、寄生します。

62羽:パラレルワールド

青い波しぶきを上げながら船は進んでいた。
豪華客船だろうか。
しかし、普通の豪華客船ではなかった。
ブーメラン型とでも言うのか、曲がりくねり広々とした、遠くを見ても船頭が見当たらない、どこまでも広い客船。
黄金色に輝くシャンデリア、白いシーツの敷かれたテーブルの上には色鮮やかな食材が並べられ、結婚式とでも言うべき演出のされた室内。正装をした俺は部屋の隅でタバコを吹かしていた。


誰に呼ばれたかは分からない。
案内されるがまま席に着く。
椅子はなく、クッションの様なソファーの様な柔らかいプニプニした何かに座らされ、ムスメは俺の膝上に同席する。
10数テーブルあるうちの一角。
俺が居たのは、親族席だと言う。
見渡せば確かに隣にはダンナの姿が見える。
対面には、両親と叔父、叔母、従兄弟、弟夫婦の姿がある。

なぜだろう。
叔母の隣は空席だった。
しかしながら、ムスメの座席指定が俺の膝上だということが気になっていた。

周囲の会話は全く聞こえない。
BGMが煩すぎて会話も儘(まま)ならない。

そうしていつの間にか始まる宴。

2つ先の右側のテーブルでは青や緑、赤、黄色と言った原色の毒々しい色をしたニョッキらしいものが、テーブルの上で見世物の様に調理されている。
羨ましくはなかったが、こちらのテーブルで調理をしてくれない事に何故か腹が立ち、ウェイターを呼ぶ。

「なんでコッチのテーブルでは調理してないの?こっちでもやってよ。後、叔母の隣が空いてるんだったら、そこにムスメを座らせてくれない?」

小さい声で言ったつもりだったが、意外にも声は反響を呼び、次々にブーイングを巻き起こす両親達。

ウェイターは悪びれもせず、口に人差し指を当て、「シーッ。」とだけ言ってどこかへ消えていった。

ウェイターも調理師の姿は、四肢、体も細く、顔はゆで卵の様にツルンとしており、目と鼻は延々と続く闇の様な穴が空いているだけの姿。髪の毛などの毛は無く、ツルツルのゆで卵に黒い穴が3つあるだけといったところか。

こんな馬鹿げたヤツに「シーッ。」とだけしか言われない事にあまりにも腹が立った。
「ここのサービス、最低だわ。」
大声で言ってみた。
すかさずまたあのウェイターがやってきて、またもや「シーッ。」とだけ告げ立ち去る。

何が煩いのか分からない。
自分の声よりBGMの方が遥かにボリュームが大きい。


ってか、誰の結婚式なんだろう。

ブーメラン型の豪華客船上、広場の一角では福山雅治がライブをしている。
それと合わせるように、新婦のダンス大会が始まっていた。
ステージでは電飾がナイアガラの滝の様に昼白色光と青白光が上から下へ流れている。
夜空には、轟音と共に10号玉程度の花火が連続で上がり、照明が眩しく新婦を照らす。
眩しすぎて顔が分からない。

「お前は誰なんだ。」

超豪華、度派手な演出、そして誰の式かは分からない。
参列したことに後悔の念を抱く。
食事は確かに色鮮やかだったが、味気なくとても美味いと評価出来るものではなかった。
損失はご祝儀と旅費とホテル代。
場所は佐賀あたりなのだろうか。
招待状には見たこともないホテルの名前。
家族3人合わせて約20万円程度の損失。
何故か非常事態のこの時に家計の心配をしていた。

「大金叩いてんだぞ!誰がこんな不味いメシの結婚式を認めるっていうんだ。」
卵のウェイターに罵声を浴びせるも「シーッ。」しか返ってこない。


気づけば、ムスメが所定の場所から姿を消していた。
俺は、慌てて船内を探し回る。

先ほどまで行われていた福山雅治のライブも終わり、広場は青白い光の石で囲まれた公園に成り果てていた。もちろん、ダンスをしていた新婦の姿も見当たらない。

見たことはなく、幻想的な青白い光の石で囲まれた公園は1階なのだろうか。
俺は3階の踊り場からムスメの姿を遠目で検知する。
大体100mは離れている先の公園の中で、ムスメと同じ歳ぐらいと思しき見知らぬ少女らと遊んでいた。中には少女らの保護者らしき姿もある。

「迷子になる前に連れ戻さなければ。」と思い立ち、卵ウェイターにそこまでの行き方を教わる。
まずは、高さ50m、幅50cm、長さ25mの吊り橋を渡り第2タワーへと移動。その後、男子トイレを経由するとエレベーターがあり、エレベーターで1階まで降りて道なり進めば公園に辿り着くという。

教わった通り進んでみる。
しかし、船内は迷宮化していた。

船の形状もブーメラン型から校舎の様な建物が2つ並んでいる構造へと変化を遂げ、建物の間にあの吊り橋が揺れていた。
俺が立っている所が第1タワーなら、向かい側が第2タワーなのだろう。
時折の強風で吊り橋は激しく横転している。
高所恐怖症である俺にとって、吊り橋は強敵であるはずだった。
しかし、文句の「も」も言わず、無心で渡り終える。
次は言われた男子トイレへと向かう。
吊り橋からすぐ右側にトイレはあった。

トイレのドアを開けてみる。
男子トイレのはずだが、中は女子トイレのマークが所々点在し、便器の形状も様々な形が並ぶ歪んだ空間が姿を現した。左側に並んでいるのは、男性と女性の共用のトイレであろう入り口。その隣は、エアータオルが設置され、右側には、洋式と和式の便器が不思議と共存していた。

疑問を抱きつつも言われたとおりトイレを通過していく。

しかし、一向にエレベーターは見当たらない。
それどころか、進めば進むほど、光が増し背景が白く溶け込んでいく。
遂には俺が歩いている床も光の一部となり、足場がなくなってしまった。
落下する事はなく、透明な床でもあるのだろう。普通に歩いていた。
「コツン、コツン、コツン。」
歩くたびに自分の靴音が白色の世界に響き渡る。
エレベーターはまだ見えない。

歩き疲れ、立ち止まり周囲を確認する。完全に背景は光に溶け込んでいた。
俺自身も徐々に白色光化していた。
「このまま溶けるのか。」
抗おうとしても、足、腕の先から白色光化が進んでいる。
胴も消え、遂に頭が光へと消える寸前。


現実に引き戻される感覚。
左腕が体の下敷きになり、痺れている。
足は力を目一杯入れ硬直し、筋肉痛を感じる。
耳元では聞き覚えのある携帯のゲーム音がやたら煩く鳴っている。

そうして、目が覚めた。
夢だった。

意味の分からない歪んだ夢。
覚えている中での今朝のコレが初夢だった。

さすが夢。
パラレルワールドだ。

2016年1月8日金曜日

61羽:TEHONMA~2~

続編にする気は無かった。
負けた感が否めない。


『TEHONMA』。
またもや、考えすぎて眠れなかった。
面白く無さ過ぎて、解釈の仕方、使い方のタイミングを俺なりに突き詰めた。
結果、睡眠不足。
皮肉にも答えは単純だった。


今朝も、ムスメに確認する。
「もしかして、TEHONMAって、関西弁?」
「そ♪」


正月に関西方面から帰省した弟夫妻。
ムスメより1歳下の従姉妹と義理妹が関西弁だった。
遊んでいるうちにうつってしまったのだろう。


そう、ギャグじゃなかった。
「ってほんま!?」

そう、単なる関西弁だった。


連発したのは、ムスメ自身が言葉の意味を知らなかっただけ。
そりゃ、伝わるもんも伝わらねぇ。


ギャグでなくて安堵し、日記を書いてる途中で鼻から血が滴り落ちていた。
気づいた時には遅かった。
お気に入りのSVOLMEのスウェットが血まみれに。

最近の寝不足と疲れでの出血。
久しぶりの鼻血。

そして、今も止まらない。
だから今日は終わり。

「ってほんま!?」
ってホンマ。

2016年1月7日木曜日

60羽:TEHONMA

両手をC-3POの様に広げ、右足を軽く上げポーズ。
一瞬の静寂というタメを作り、発する。

「TEHONMA!!」


「は??」
意味が分からない。

「チェ・ホンマ?」
「てほんま!」
言ってる意味が、言葉が分からない。

「だから、チェ・ホンマ?」
「だから、テ・ホ・ン・マ!」

ムスメが初めて披露したオリジナルギャグだ。


いや、事故ギャグに等しい。

今まで数々のギャグを教えてきた。

銀魂。神楽ちゃんの「〇〇あるか?」。
FFに登場するサボテンダー。走っているポーズ。
カードキャプターさくら。さくらちゃんの「ほえ~。」
ロバート・デ・ニーロ。ポーズ「ん~。」
ナルト。多重影分身の術。
クマムシ。「あったかいんだからぁ。」
どぶろっく。「もしかしてだけど。」
8.6秒バズーカ。「ラッスンゴレライ。」
とにかく明るい安村。「安心してください。履いてますよ。」
などなど。
五郎丸ポーズは恥じらいがあるらしく、してはくれなかった。

それらを、自己の中では超越したのだろう新ギャグ。
自分で考案した人生初であろう一発ギャグ。

『テホンマ。』


発せられた者は、意図せず凍りつき、顔が引きつる。
とんでもない魔王のギャグだ。


ムスメ曰く、
「ビックリした。」
「いっぱいある。」
「ほんとに。」
といった具合に使うらしい。

妖怪ウォッチの「コマさん」が使う、
「もんげ~~!」
と同じ意味だと想像する。

「てほんま、テホンマ、TEHONMA!」
突然の連発。
やはり、笑えない。
Don't move。


2年後を見据えた俺の日記と相対する、10年後を見据えたムスメのギャグ。
そのギャグは、ギャグなのか・・・
ギャグでいいのか・・・
そして、笑えるのか・・・

「絶対」は信じたくは無い。
しかし、絶対流行らないでほしい。

2016年1月6日水曜日

59羽:『死』

昨夜、寝際のこと。
ムスメが突然泣きじゃくって話した。

「ママの風邪が治らなくて、死んだらどうしようかと心配で・・・。」

思慮深く、愛を持って包み込むダンナ。

そうして二人は静かに寝入った。


逆に俺は眠れなった。

ダンナは2週間前ぐらいから風邪を患っており、なかなか調子が戻らずにいる。
昨夜のムスメは「ギュッ」って抱きしめて欲しかったのだろう。

「風邪がうつるかもしれないから、治ってからギュッってするね。」
と、ダンナは断った。

それからの号泣。
そして、言葉だった。


4歳、もうすぐ5歳になるムスメが『死』を認識しているのか。
「疑問」が脳裏にこびり付き思考を止められなかった。

まだまだこんなヒヨッコが理解しているのか。

自分も他人も合わせて『死』は必ずやってくる。
俺も『死』への覚悟と恐怖は少なからず持っている。
再度、『死』という言葉と向き合うと、眠れずにいた。


過激とでも言えるアニメを見たりする我が家。
だからこそだろうか。
死ぬ事の意味、人としての存在が消滅する。
『死』に向かって生きる事への意味。

分かり始めたのだろう。


今朝、昨夜の確認をせずにはいられなかった。

俺は歯に衣を着せて話す事が苦手だから、率直に聞いていく。
「なぁ、死ぬのは恐いか?」
「うん、恐い。」
「パパとママが死ぬのは嫌か?」
「いやだよ。」
「なんで?」
少しの沈黙。
ムスメなりに必死で真剣に考える様子が顔から伺える。
答えを促さず、静かに待つ。

「二人がいなくなったら、寂しいもん。三人いるから楽しいんだもん。」
そう言いながらハグを求めてくるムスメ。

「そうか。だったら死なないようにしないとな。」
自分なりの答えを出した事に嬉しく思い、優しく包み込む。


目頭が熱くなるのを堪える事で必死だった。

何も教えずとも、自分なりの答えを導き出していくムスメ。
その「答え」がすれ違っている時だけ助言をしよう。

自由に、思う存分に思考を止めさせないよう、俺は見守るから。

2016年1月5日火曜日

58羽:コトノハ

脳内で警告音が鳴り響く。

しかし、口には出さない。

「大丈夫。」

自己暗示で警告音を「安寧」で上書きを重ねる。

されども、事は起きてしまった。


「きゃー!」
ダンナの声が部屋中を駆け巡る。
「ごめんなさい。」
続いて、ムスメのボリュームのない謝罪の声が。

振り返ると、神器に水が。

『神器』
俺の神器、ノートパソコンに水が掛かっていた。
俺の脳内は炎上。
しかし、顔面蒼白。

ダンナはネットサーフィン。
ムスメのお絵かき途中で事件が起きた。
興奮しムスメが振り回したノートがコップに当たり、中の水がパソコンに撒かれたらしい。

気を静めるように、歯磨きを続ける俺。

対して、
「タオル、タオル!」
仰ぎ見るダンナ。
「ポッカーン。」
絵に描いたようなアングリと口を開きっぱなしのムスメ。
蝿が入っても気づかない程の放心状態。

タオルを放り投げ、対処方法を見守った。

ムスメはテーブルを。
ダンナはパソコンを拭き始める。
そして、意味の分からない行動に走る。
ネット画面を開き電源を入れたまま逆さまにしながら、タオルでパソコンの叩き拭きを始める。

我慢できず、歯ブラシを加えたまま口が開く。
「触れんなーーーー!!!」
歯磨き粉と共に、怒号が噴出する。

そして、即座に指示を下す。
「パソコンの電源を落とす。電源ケーブルを抜く。それ以外は触るな!」
取り敢えずの応急措置を言い渡し、台所へ去っていった。


パソコンを叩き拭きする人を初めて見た。
昭和のテレビの様に叩いて直る代物ではない。
デリケートに扱うべき存在。

電化製品で共通して言えること。
一番恐ろしいのは、水による内部、電源のショート。
叩けば叩くほど、中に水が入っていく。
染み込ませながらゆっくり水気を拭き取る。
携帯でも同じことが言える。
電化製品では鉄則中の鉄則。

浅はかにもダンナは「叩き拭き」という行為を選択している。
俺よりパニくっていた様だ。


俺は、自力で自制心を保とうと、パソコンを後回しにし、台所を片付けながら、幾度となく深呼吸を繰り返す。
数度、顔を平手で打ちながら、炎上した頭を冷やす事を繰り返す。

10分は経った頃合。
理性を抑え込み、静かに伝える。
「緊急時その一、即座に電源を切る。」
「その二、コンンセントから切り離す。」
「その三、バッテリーを取り外す。」
「その四、ノートパソコンの画面を開いたまま叩き拭きをした場合、万が一落とした場合、画面が折れるという二次災害も有り得る。だから、画面を閉じる。」
「その五、パソコンはデリケート。HDDなら叩いた衝撃でデータがぶっ飛ぶ可能性がある。SSDに換装しているからまだしも、吸気構のファンが遣られる可能性もある。絶対に叩くな。」
怒りを静めきれていないかもしれない、冷徹な声で対処法を伝えた。

しかし、説明しながら再度湧き上がる憤怒。
抑えきれず、追撃を吐いてしまう。
「お前の会社では、パソコンに対する対処法とかマニュアル化してないのか。大手企業なんだろ。」
「常識で覚えておけ。」

任せておけずに、自分で行動を開始する。
「携帯でも同じこと。覚えておくといい。」
吐き捨てた。


対処しながら、電源は即座に入れられない。
夜間での乾燥を試みる。

折角、やり始めた希望が、新たな欲望が芽生え始めた矢先の昨日の事件で台無しになる。
『神器』なくしては、話にならない。
もし失ってしまったら、今のパソコンより更に高スペックのパソコンの購入に至る事になる。
けれど、到底購入など許されるはずもない。

購入して、5年経つ器神。
しかし、尚も現役。
さすが、ゲーミング用のパソコンは処理速度が異常に早い。
新作で売りに出されているパソコンより性能は劣らない。性能面だけで言えば無敵に近い。
カスタムにカスタムを重ね、自分仕様に仕立て上げた。

過去に一度、HDDから壊れた。
生きていたのはCPUのみ。
友人O氏の協力を得ながら自力で直した。
壊れたHDDをSSDにグレードアップし、OSから入れなおした。
ようやくのこと、今の高スペック状態まで持って来た。
思い入れのある、大事なパソコン。
本体の重量が重いのは少しナンセンスだが、それを除けば新作に目移りはしない。
一度家電屋で新作を薦められたが、
「ゴメン、俺のパソコンのスペックはそんなにへたれてないから。むしろ、これ使えねぇよ。」
店員を一掃したこともあった。

こぼれたコップは俺のもの。
そこの場所に置きっぱなしにしていた俺も反省対象の一員だ。
「気をつけような。子供はどういう行動に出るかは分からないから。」
意気消沈するダンナを励ますように言葉を掛ける。
言葉は返ってこない。
だいぶ落ち込んだ様子だった。

無言のまま足早に寝床へ去っていった。


一夜経ち、見事にバグもなく今まで通り起動する神器。
「不幸中の幸いだわ。」
一安心した、一家。

今、俺が出来ることは日記を書くことのみ。
良くも悪くも、ノンフィクションで続けると決めた日記。
偽りのない情報を、下らない日常こそが奇跡であることを読者に伝えたい。

365羽、1年間の日記を書き終えた時、俺はどう変わっているのか。
未来を遠目に見据えながら、復活したパソコンと対峙する。

「まだまだ世話になる。だからこそ、『お前に命を吹きこむ。だから応えてくれ!』。」


脳内で想像する悪夢は、時として現実へと変わる。
直感、先見力から養われるものだとも言われる。
でも、子供の頃から持っていた様な変な能力じみたもの。
最近、その変な力が再度覚醒しつつある。

自分を信じて、口うるさいかもしれないが、ヒューマンエラーを未然に防げるように、助力していかなければ。
社会でも同じ事が言えるだろう。
ハードのエラーはしょうがない。
しかし、ソフト、ヒューマンエラーは良き教育、良き指導、良きフォローで生かすも、殺すも出来る。

ビビってしまってエラーを気にし過ぎるな。
フォローは自己も含めてみんなが助力してくれる。
仲間を信じよう。
そして、己の存在に自信を持てよ。

2016年1月4日月曜日

57羽:ムスメと○○してみた2

王道のトランプゲーム。
『ババ抜き』

数字の分かるようになったムスメと、二人だけでやってみる。

昨日、嵐がやっていたアレを二人で対決。
どんまい、長瀬。
俺は子供相手に容赦はしない。


小学生の頃に買った「ドラゴンボールZ」のトランプ。
こんな遺産染みたものを、我が家では愛用している。
一般的なトランプより二周りは小型。
大人の手でシャフルすると、意外に難しい。

さぁ、始めよう。
シャフル。
配布。

俺は同じ数字を合わせてサクサク捨てていく。

ムスメも見様見まねでやっているようだが、最終的に広げ始める。
「パパ~、これとこれ一緒~?13?」
「あぁ、一緒だよ。」
『K』も分かっているようだ。

トランプを教えてもいない4歳のムスメ。
俺とババ抜きの一騎打ちをしようとは。
「こんなもん圧勝だよ。」
思わず嘲笑が漏れる。

ムスメも捨て終わったようだ。

「じゃんけ~ん、ポン。」
ムスメ先攻で始まる。

ん?
俺は3枚。
ムスメも3枚。

ミスった~。
ババを2枚とも入れたままだった~。

想像通り直ぐに終わる。
ムスメが先に終わった。
それと同時に俺も終わる。

ルール設定は、最初に手元から無くなった方が勝ち。
だから、1回戦目はムスメの勝ちだ。

「もう一回しよう。」
俺から再戦を申し込む。


2戦目。
ババ抜きではつまらないから、ジジ抜きに変更する。
ジジ抜きのルールを説明した。

さぁ、始めよう。
見ないように、見せないように、ムスメに1枚だけ束から抜かせる。
すかさず、見えないところへ隠す。
さぁ、ジジは何かな~。
シャッフル。
配布。

俺は、サクサク捨てていく。
ムスメは、最終的に広げ始める。

1戦目と同じ光景。

俺とジジ抜きの一騎打ちをしようとは。
「こんなもん楽勝だよ。」
「相手が相手だったな。(クラウド調で思う)」
思わず顔が崩れる。

ムスメも捨て終わったようだ。

「じゃんけ~ん、ポン。」
またもやムスメ先攻で始まる。

ん?
俺3枚。
ムスメ3枚。
1枚抜いたのに、持ち札数がまた同じなのはおかしい。

「おかしいよ。」
一旦、ストップし捨てた場のトランプを確認していく。
合っている。

「あ。
パパ~、トランプ投げたでしょ~。」
テーブルの下から出てきたムスメの1枚。
「投げてないし。広げてる時に落ちたんでしょ~。」
不満な顔をしながら、自分の手札に収めていく。

再開。
ムスメが取る。
捨てる。
俺が取る。
捨てられない。
ムスメが取る。
捨てる。

勝負所。
「さぁ、どっち?」
躊躇無く、右側を選ぶ。
「やった~♪」
跳ねて喜ぶ。
また、負けた。
悔しくて、切なくて、愛しくて、心が折れそうだ。

「ラスト!もう一回しよう!」
頭を下げて再戦を申し込む。


3戦目。
ジジ抜きで決着を付ける。
勝った人が3ポイント。
バラエティ定番のルールで挑む。

さぁ、始めよう。
ムスメに1枚だけ束から抜かせる。
見えないところへさっさと隠す。
シッフル。
配布。

俺は捨てる。
ムスメは広げる。

2戦目と同じ光景。

俺とジジ抜きの一騎打ちをしようとは。
「あ~。ジジは8か。」
「バレバレなんだよ。」
しかし、油断は禁物だ。
引き締めてかかる。

ムスメも捨て終わったようだ。

「じゃんけ~ん、ポン。」
あぁ・・・
また、ムスメ先攻で始まる。
じゃんけんに勝てない。

持ち札数は、俺4枚とムスメ5枚。
「オッケ。」
開始。

ムスメが取る。
捨てる。
俺が取る。
捨てる。
ムスメが取る。
捨てられない。
俺が取る。
捨てられない。

攻防を続けること5往復。

俺1枚。
ムスメ2枚。
ジジは、ムスメにある。

俺の番。
「コレが8?それともコッチが8?」
大人気なく心理戦を駆使し、顔で「8」を読み取ろうとする。

「ふふふ、取って欲しいカードを指すと、目がガッツリ見開いてるよ。」
心で勝利の舞いを踊っていた。

「よっしゃー、これだー!」
凝視された逆サイドを取る!

・・・
外した。

やべぇ。
立場逆転したよ。
何さっきの凝視は。
取られたくない方の面なのかよ。

慌ててシャッフル。

今までの攻防を思い出し、ムスメの傾向を導き出す。
よく取るのは右側より。
右側にジジを配置。

「さぁ、どれ!?」
今回は躊躇している。

「迷え~。右側引け~。」
悪魔の囁きが乱舞している。

「勝負!」
一瞬の静寂。
「ん~。コッチ!」

「やった~♪」
逆サイドに展開され、ポストプレーから、ゴールへ流し込む。
鮮やかゴール。

あっけなく全敗。
ムスメの全勝でトランプが終わった。


大人の心理戦が通用しない。
適用されない。
もっと子供目線で対応しないと。
本気でも、殺られる。

2016年1月3日日曜日

56羽:はじめまして。フチ子さん

今更ながら、うちにも「コップのフチ子」さんが来た。

コップのフチ子。
奇譚クラブによるカプセルトイシリーズの名称である。
タナカカツキ原案によるOL風の女性「フチ子」が腰をかけたりぶら下がる姿勢をとるフィギュアで、「コップのフチに舞い降りた天使」の副称どおりコップ等の縁に添えて「たたずむ」情景を楽しむ人形。





なんとも愛らしいんだろう。
「海物語」のマリンちゃんを思わせる。
カメとの相性の良さは抜群だよ。

確変数字の「3」を持ってくるマリンちゃん。
「こいこいこいこいこいこい・・・」
まぁ。結局来なかったりするんだけど。


これ、コップのどこに設置するんだろう。
取り敢えずコップに置いてみる。
正確には挿してみた。
うん~・・・
なんか違うなぁ。

パッケージの絵柄を確認してみる。
はぁ?
無理だろ。

脇と乳の間をコップのフチでバランス。

妙技だよ。
中身飲めないよ。

片時も目が離せない「マリンフチ子」さん。


他にも遊べそう。

「おぉ、カメよぉ!」
カメを崇拝する「祈祷フチ子」さん。

からの、厭らしくもカメの裏側を丸見せてしまう「ドMフチ子」さん。


からの、バックドロップを決めてからフォールに入ろうとする「力道山フチ子」さん。

コイツかなりデキル。


収集したくなる気持ちが分かる。
こんな楽しい玩具は大人の恰好の的だろう。

2016年1月2日土曜日

55羽:嵐過ぎしの書初め

元旦に配信した54羽を書いてから24時間以上.。
久しぶりと感じる日記。

こんなに時間を空けて日記を書く事は初めて。

書く事に慣れていたせいか、久しぶりは指が重い。
しかも言葉がなかなか出て来ない。
日記中毒とでもいうのだろうか。

アスリートの様に時間を空ければ勘が鈍る。
タイピングを蝕まれたような感覚に襲われている。


元旦早々、家族達は初売りショッピングに行った。
当然の如く俺は留守番だった。

淘汰、混沌の人ごみに未だに慣れていない。
こればかりは避けたい。

帰ってきた家族達。
かなりの疲労感を露にしていた。
話を聞けば行かなくて正解だった。
群がる人、人、人・・・
健常人でもしんどかったらしい。

怖ーよ、正月セール。

本日のイベントは初詣。
鹿児島での珍名所。
南洲神社。
不参加は告げられないなぁ。

祈願したい事は山ほどある。
煩悩の塊だからな。

何を願ったか。

そうだなぁ。
まずは、家族の健康かな。
まともだろ。
健康こそが笑顔の秘訣だし、欠ける事は許されないね。

次は、なんだろう。
煩悩が多すぎて、神様にも、
「そりゃぁ多すぎて絞ってくれ。」
とか言われそうだから、一つだけにしておいた。

自分の事は二の次だな。
信仰の力を借りなくても、どうにかなるだろ。

今年最初のおみくじを引く。
「小吉」。
さすが、俺。
引きは弱い。

文章は、
「月明かりが細く照らし出す道を、信仰とともに進め・・・」
なんと信仰と縁遠い人物への贈り物だろう。
月明かりか・・・
太陽みたいに明るくは照らしてくれないんだな。

「商い:今はするな。」
はい、働かない事に決定。

「健康:信仰と共に治る。」
はい、治らねぇ。

「失せ物:上から出る。」
上から何か降ってくるんか。
小説の神よ、降りてきてくれ。

「クダらないおみくじよ、成仏せい!」
と、綺麗に三つ折にして結ぶ。
「サクッ。」
清々しくも、おみくじで指を切った。
「パッカーン。」
ぱっくり開いた傷口から血が。
紙で切る事は久しぶり。
おみくじで指を切った事は初めて。

神社での怪我かぁ。
神は今年も俺を捨てたな。


騒がしかった正月。
弟の子供達、二人姉妹が実家に帰ってきてから、ムスメのテンションも常にマックス状態。
帰省前から楽しみにしすぎていた。

従姉妹同士の笑い声が止まらなかった。
「叫び」、「笑い」とでも言う声が家中を逡巡疾走していた3日間。

俺は俺で瓶のサッポロ黒ラベルを、アメリカンスタイルでがぶ飲み。
それも1ケース飲んだ。

怒涛の如く時は過ぎ去っていった。


今日それにお別れが来た。
弟夫婦、従姉妹はUターン。

意気消沈。
疲労感もパねぇムスメ。

ごめんな。
お前に妹でも、弟でもいればまだまだ楽しいはずなのに。

親も寂しそうだ。
我が家も合わせて『嵐』が二つも過ぎれば、相当な静寂と喪失感が訪れるだろう。

残り年始の連休も明日まで。
せっかくだから今日まで、我が家はお世話になりますか。


ねぇ、知ってる?
今年の連休は少ないんだよ。
GWも3連休まで。
有給取れば7連休まで伸びるかな。
お盆も、そして年末年始の休みも、3、4連休しかない。

短い連休をどう過ごすか。
今から計画を立ててた方がいいかな。

俺は一度はしてみたい事がある。
海外でのクリスマスと年越し。
豪華絢爛にガズンとやってみてぇ。
できるかなぁ。

今年は「おみくじ指切り」したから、早くも来年に期待しよう。

2016年1月1日金曜日

54羽:天と地と 二

予想もしなかった。

wowowで10FeetでのくらだらないMCで年越し。
選局が悪かった。

大人しく福山雅治での年越しをすればよかった。

年越しソバも食ってねぇ。

腹減った・・・


あけましておめでとう。

まずは、こちらをご覧ください。
https://youtu.be/HkxgEYDpXSo

はい、事故PV作っちゃいました。
自己PVとか新年早々アホやろ。

あちゃ~、宣伝とかついちゃってるし。
一部外国で見れなくなってるし。
アメリカ在住の人。
ゴメン、ブロックされちまった。
ま、削除されてないだけでもいいか。
いつまで見れるんだろ。

たまに過激な内容のこのブログ。
閉鎖されなければいいんだけど。
一幅の不安はある。


あと一つ、言い訳させて。
コレ、無料ソフトで作成できるの限界だよ。
有料ならまだまだ細かく出来たのに。
エフェクトが少なすぎる。
しかし、地方のCMよりは完成度は高いはず。評価基準は自己満。
それなりに満足している。
でも、「洞爺湖」描き忘れた。
脚本自分、自演、自撮り(一部ダンナに協力)、自作。
新年早々、本当くだらない自由な事をやりまくる。

そう言えば、名刺ならぬキャラクターカードとか作っちまったし。
どこかで、会えばお渡ししましょう。
かなりガチなカード。
普通のサラリーマンが持つ名刺と遜色無い仕上がり。
そして、これも自作。


どこに向かっていくのか、迷走中の人生。
病気やら、収入やら、不安要素盛りだくさん。
しかし、いつまでも鬱ってはいられない。
前に進まなければ。
無理をせずゆっくりと。
人生のどん底を23羽で味わっている。
後は昇るのみ。

しかし、心の、テンションの浮き沈みは未だにある。
就職予定は当分ない。
断言する。

「とある話」が来るまでは。
この日記に2年を賭けてみたい。
トータル730羽。

学生時代、国語以外の成績はほぼ「5」。
家庭科含む。
三段階評価に変わったときはオール3とかザラだった。
そんな出来すぎた過去の栄光。
しかし、国語のみ五段階評価で最低『2』をとったこともある。
活字苦手の人間が、こうも変わり果て、文章の構成、伏線、言葉の引用方法を日々勉強中。
まさかこの期に及んで国語の勉強をしているとは。
情けないとは思わない。
有り得ない、本当のバカだ。

『挑戦』の二文字を掲げ、新たなる道を模索する中。
『悔い』という言葉は一番嫌いな言葉だ。
負けようが、勝とうが関係ない。
結果にもコミットしない。

生きた証。存在証明を叩き付ける。
ネタがなくなっても、正直に「ネタなし」で生成堂々と、毎日更新を続けるやる。
「水曜どうでしょう?」でも有り得ないような手腕を使っても。


応援されてもされなくても構わない。
うそ。
応援してください。
支援してください。
シェアしてください。
フォローしてください。

コイツが拡散していけば新たなる活路も見出せる気がする。
何かが、俺の闘争心を燻り出して来ている事が、手に取るようにはっきり分かり始めている。

小汚くても自分(てめー)らしく生きてく事の方がよっぽど上等だ。
グニャグニャ曲がりくねってもいいじゃねーか。
そうしてるうちに絶対譲れねェ一本の芯みてーなもんも見えてくんじゃねーか?
手の届かなかった物が掴めそうな。
そんな気さえしてくる。
奇跡の連続、虚偽、ハッタリ無しのノンフィクションの日常の日記。

そう、俺は「リアルニート侍」。
まっすぐ生きたバカな魂はな、たとえその身が滅ぼうが、消えやしねー。
単純に真っ直ぐにバカで今年もありたい。

これが、2016年の決意。

今年もよろしく。