ポリとナイロンから成るユニフォームに袖を通す。
実に何年ぶりだろう。
グレーとブラックを基調とし、心臓の辺りに赤色のチームのワッペンがプリントされている。
チーム名『BOMBE66』。
今は連絡の取れない元部長と元副部長の俺とで立ち上げたフットサルチーム。
チーム名の由来は、チーム名を考えているときにたまたま窒素ボンベがそこにあったのと、俺がアメリカを横断するRoot66が好きだった為、造語として生まれた。
当時のチームメイトからは散々ダメだしされたが、今では逆で、もう一度通称ボンベを立ち上げようと言う声さえもある。
思い入れのあるチーム。
もう約8年も前の話かぁ。
懐かしいなぁ。
感傷に浸りながら袖を通し、ワッペンを見つめる。
赤のワッペンには、上辺にチーム名『BOMBE66』の名、対角上に普通のボンベの影絵と数字の『66』が記され、逆対角には昔のACミランの様に赤と黒のストライプを誂(あつら)え、形は翼を呈している。
ワッペンは好評だったが、背中の各々の名前がポップ体という情けない後姿が発注時に俺の犯したミスだった。取り返しはつかない物で諦めてそのまま使い続ていた。
まぁまぁそれなりのチームだったかなぁ。けっこう歳はいっていたかも。
リーグで言えば3部ぐらいだっただろう。けれど、職域対抗試合ニュービー(初心者)の部で優勝したりと、それなりの活動をしていた。
勿論、ダンナも女性ながら所属していた。
今でも思い出す。
ダンナの会場をどよめかせたスーパープレイを。
相手ゴールのコーナーラインでゴールを左横にしてボールを左足でワントラップ。
そこから振り向きざまに右足で0角度からのシュート。
転げるダンナ。
ボールは見事にゴールネットのサイドを揺らす。
ゴールが決まった瞬間、会場は静まり返り、ゴールの笛と共に会場は大歓声に包まれる。
その後の表彰で女性の部、特別賞を彼女は掻っ攫った。
誰もが納得のゴールでインパクトが異常だったもんな。
あの会場を揺るがしたダンナのプレーと歓声は今も脳裏に焼きついている。
それが、何故今になってユニフォームの袖を通したか。
年長組が今週末で最後のサッカーの試合。
そして、今日が最後の練習日。
『第7羽:無駄な絡みなんてない・・・かもしれない!』に登場する少年の練習が最後。
これは立ち会わなければならない。
何故か勝手に思った。
そうして、勝手に自分からしゃしゃり出てしまった。
先生に、「参加していいですか?」。
快諾だった。
のはいいが、サッカーなど数年ぶり・・・
運動は以ての外していない。
動けるのか・・・
装備は万全。
しかし、心配は半端ナイ。
そして、先生、子供達と合流。
さすが、いつも迎えに行くだけあって子供達からの質面攻めに合う。
「なんで来たの?」
「暇だから。」
「サッカーするの?」
「したら悪い?」
「サッカーしてたの?」
「ほどほどにね。」
以下略・・・
歩く事事態も久しぶり。
練習場に着くまでに疲れた。
足も精神的にも。
ムスメも居るが特別扱いはしない。
子供達を平等に相手することは、本当に神経をすり減らす。
改めて、先生たちの努力を感じた。
モンスターペアレンツとか、ホント無視して欲しいと祈った。
練習場に到着。
軽く息切れの自分。
そこから約25mのダッシュを数本。
そこでギブ。
ゲロリそうだった。
普段の運動不足が祟る。
実際、保護者が参加するのは如何(いかが)なもんかと思った。
俺的にはオブザーバー(傍観者)でいるつもりだった。
ダッシュは自分の為だし。
指導はしていないから良し。
屁理屈で自分を押し通した。
いざ試合。
特に大人4人対子供20人強・・・
俺は大人に含まれた・・・そして最年長・・・ぐぅ・・・
いや、指導しないし、自分が楽しむ、子供達を楽しませる。
それでいいじゃないか。
またもや屁理屈で押し殺す。
試合形式は何故か疲れない。
フラフラとポジションを移動しても疲れない。
ダッシュ、ドリブルしても疲れない。
昔っからサッカーすると夜が眠れなくなる癖がある。
それは、アドレナリンが出まくるんだよ。そして、ボール捌きを頭で復習してしまう。
今まさに日記を書きながらも、こうだああだの考えている。
久しぶりにガチでやりてぇ。フットサル。
子供達も楽しんでくれたようだ。
特に最後のダイビングヘッドは、爆笑してたから間違いないだろう。
年長組は今日が最後。
ムスメの居る年中組は、今日見た限りでは期待が持てる子供が数人居る。
来年が楽しみだ。
週末の試合、見に行こうかな。
勝てるか?
それは、運次第かなぁ。
でも、頑張ったから運も着いてくるだろう。
運も努力の内ってな。
俺は、ありったけの声援を送ろう。
ガンバレ年長組!
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